【ビデオ】フォルクスワーゲン「タイプ181」の電気自動車バージョンが登場!
米国カリフォルニア州のアイコン社といえば、トヨタのFJ44型「ランドクルーザー」初代フォード「ブロンコ」など、オフロード車のカスタムで有名だが、ここの数年はその守備範囲を広げて来た。1967年製フォルクスワーゲン(VW) 「タイプ2」から、90年代中期の警察車両仕様のシボレー「カプリス」なども手掛けるようになり、そしてついに、この1973年型VW「スィング(Thing)」で電気自動車(EV)の世界に足を踏み入れたのだ。



このスィング(これは米国での呼称で、正確には「タイプ181」)は、保存状態が良いとは言えないクラシックなクルマに、現代のメカニカル・コンポーネントを組み合わせた、アイコン社の「Derelict」シリーズの1つとなる。そのコンセプトに合わせ、イエローの塗装はオリジナルのままで、外装はほとんど改造されていない。遠目には手入れが行き届いた古いVWにしか見えないだろう。アイコン社創始者でCEO兼リード・デザイナーのジョナサン・ワード氏がこの動画で説明している通り、細かいディテールを見極めるには相当目を凝らさなければならないのだ。

通常のVW スィングと、この「ワルイドスィング」と名付けられアイコン社製モデルとの最も大きな違いは、力のないVW製水平対向4気筒エンジンを取り払い、電動パワートレインを搭載していることだ。ゼレクトリック・モーターズ社が開発し、AM Racingが供給する電気モーターは、最高出力180hp、最大トルク180lb-ft(24.8kgm、動画でワード氏が言及した数値)あるいは210lb-ft(29.0kgm、YouTubeの説明文の記載値)を発生する。オリジナルのエンジンに比べら、4倍近いパワーだ。



ドライブトレインは、スィングのリアに美しく配置されている。同社のプロジェクトでは毎回、ドライビング・ダイナミクスだけでなくプレゼンテーションにも気を配っているのだ。40kWhのバッテリー・パックがフロントのトランクを占領しているため、残念ながら荷物を収納するスペースは無いに等しい。リアフェンダーにあるインテークは、このクルマでもモーターとバッテリーを冷却するために使われる。

その他のメカニカル・アップグレードとしては、ウィルウッド社製ディスクブレーキや、調節可能なコイルオーバー・サスペンションとスウェイバーを装備することだろう。旧来のアナログ計器に取って代わり、カスタムメイドのデジタルゲージ・クラスターが、EVの運転に必要な情報を表示する。サウンド・システムもアップグレード(ノーマルと比べたら何をしてもアップグレードに値するが)され、車内の四隅にBluetoothスピーカーが装着された。



ルーフとドアのアッパーも新調し、フロアはLine-X加工仕上げ。騒音や振動による車体の響きを極力抑えるために、隙間を丁寧に塞ぐ加工も施されている。映像でワード氏も述べているが、動力が電動モーターで静かになった分、以前より振動音が耳に付くようになったのだ。

ではワード氏による詳しい解説つきの映像をご覧いただきたい。ドーナツターンを披露するスィングの様子もお見逃しなく。




By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー