先日『ニューヨーク・タイムズ』紙で記事になった「キティホーク」と呼ばれる空飛ぶマシンが、サンフランシスコ北部の山に囲まれた穏やかな湖上を飛んでいる映像が公開された。

このマシンは、"空飛ぶクルマ"ではない。ホイールの代わりに浮舟を装備しており、おそらく体重の軽い人が1人しか乗れないだろう。本体重量は220ポンド(約100kg)。バッテリーで稼動する8つのプロペラが回転することによって飛行することができる。この飛行は「バッテリー切れ恐怖症」というという新語の表現にぴったりかもしれない。同紙の報道によると、テスト飛行はわずか5分しか続かなかったようだ。また、このマシンは15フィート(約4.5m)の高さを飛行し、FAA(米連邦航空局)から開放水域の飛行に限定されている。おそらく、15フィートというのは木や電線の高さとほぼ同じくらいだからだろう。

キティホークとは、このマシンの名前であり、同時にそれを製作したシリコンバレーの新興企業名だ。Googleの共同創業者、ラリー・ページ氏がキティホークに1億ドル(約110億円)もの大金を支援しているという。『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、キティホークのCEOであるセバスチャン・スラン氏は「Google X labの創設者で、影響力のある科学技術者であり、自動運転車の先駆者」だそうだ。

キティホークは、今年中にこのマシンを発売すると発表している。価格については明らかにされていない。このコンセプトはクルマとは言えないにしても、個人向けの船に取って代わる楽しい乗り物となりそうだ。

ラリー・ページ氏やセバスチャン・スラン氏のようなシリコンバレーの有力者、そしてエアバスのような実際の航空会社は、様々なコンセプトに取り組んでおり、空飛ぶクルマの噂はたくさん聞こえてくるが、このキティホークは実際に飛行することができる。単なる噂話ではなく、確かな現実なのだ。ともかく百聞は一見にしかず。気持ち良さそうに湖上を浮遊する様子を動画でご覧いただきたい。




By Greg Rasa
翻訳:日本映像翻訳アカデミー