日本最大ペットイベントである「インターペット‐人とペットの豊かな暮らしフェア‐」が3月29日(木)~4月2日(日)の期間、東京ビックサイト(東京都江東区)で開催された。同イベントは、ペット用品を中心にペットとの暮らしに必要なアイテムやサービスの展示会だが、一部の国内外の自動車メーカーも出展しており、ペットと共に出かけるためのカーライフを提案している。


昨今のペット人気を受けて、インターペットも盛り上がりを見せており、第7回目となる今年は、国内外から約390社が出展、展示スペースも前年より2倍に拡大。来場者数も年々拡大しており、昨年比約1.4倍となる3万8140人が来場。ペットが主役のイベントだけに、ペットの入場も可能。その総数は1万4848匹にも上るというから驚かされる。


出展した自動車メーカーは、全部で6社。国産メーカーは、トヨタとホンダ。輸入車インポーターは、ボルボ、ルノー、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツとなっている。各社とも以前より同イベントに出展しているブランドばかり。各社共に、純正用品に愛犬とのお出かけに便利なアイテムを揃えており、用品装着車の展示を中心としたブースを展開していた。まず各社の展示内容を簡単に紹介したい。
Interpets! 2017
最も商品開発に積極的姿勢だったのはホンダで、マットやシートカバーなどペット向けの用品だけでなく、愛犬家向けのホンダ車用小物も展開。


特に愛犬がいることをアピールする「ペットエンブレム」や肉球をデザインに取り入れたリモコンキーケースは好評だという。


さらにブースでは、試作品を満載したホンダフリードを展示。格納式スロープや暖かくなるマットなど装着された試作品の開発には、社内の愛犬家たちが参加。愛犬家ならでは潜在的ニーズを反映しており、愛犬家たちからも関心を集めていた。


北欧生まれのボルボは、やはりペットに関しても安全性を重視。


ラゲッジルームに装着できる車種専用のスチール製ドッグゲートを用意している。車種専用だけにフィッティングもバッチリで、揺すってもゲートを開閉させても全くぐらつかない。ここまで頑丈な作りなのは、衝突時の衝撃から犬を守るというよりも同じ車内にいる人へのダメージを防ぐためだ。もちろん、事故の状況によってはケージが犬を守ってくれることも十分に期待できるので、15万以上と大変高価にも関わらず、ボルボユーザーからの関心は高いようだ。このような堅牢な専用ケージが用意されているのは、実はスウェーデンのお国柄が反映されたもの。愛犬家が多く、犬とクルマで出かける機会も多いからだそうだ。


なんとルノーは、ペット向け限定車「カングー ウィズ ペット」を発表。これはイオンペットの協力を得て、イオンペットの獣医が監修したペットと安全快適に出かける7つのグッズを車載したモデル。


ベースとなったのは、カングーのAT車で、カーナビゲーションシステムやリヤカメラ、専用ロゴ入りシートカバーなども標準装着されていた。


ベースをATのカングーとしたのも拘りで、自然吸気エンジンの滑らかな加速とゆったりした乗り心地が同乗させる愛犬に負担をかけないからだそう。このようにペット仕様に仕立てたクルマを販売するのは、かなり珍しいケース。これも積載性に優れ、愛犬家のルノーオーナーから好評のカングーならではの取り組みといえるだろう。


このほか、トヨタフォルクスワーゲンメルセデス・ベンツそれぞれペット向けの純正用品を装着したミニバンモデルを展示していた。自動車ブランド各社に共通しているのは純正用品に車種別のものは少なく、共用品のものがほとんどということだ。愛犬家からすれば、デザインや色、サイズなどもっと自由に選びたいというのが本音だろう。しかし、この背景には、自動車メーカーならではの事情がある。純正用品は厳しい品質と安全基準をクリアしなくてはならず、開発には大きなコスト負担が必要となる。しかし、アフターメーカーと異なり、販路は基本的に自社ブランドのユーザーに限られるため、大きな販売数は期待できないのが現実だからだ。それでも各社共に基本的なアイテムを揃えているのは、安全なカーライフを提供したという自動車メーカーの想いなのだろう。そして、愛犬家たちの中にも、まだ乗車中の人とペットの安全についての認識が薄い人が存在することもある。それだけに各社とも、ペットと最適なクルマ選びや情報の提供だけでなく、安全性や正しい使い方をPRもしっかり力を入れていたのが印象的だった。

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