ポルシェアウディは5日、将来に向けた車両アーキテクチャの計画に共同で取り組むことを発表。両社で共有するモジュールやコンポーネントを共同で開発していくという。

両社によれば、この新しい構想の目的は「新しいモビリティを具現化すること」。両社が持つ開発力の相乗効果によって、電動化、デジタル化、自動運転の領域を拡大していくという。これが両社の競争力を高め、次世代車両の課題に対して適切に取り組むことができるようになる、としている。

ポルシェAGのオリバー・ブルーメ取締役会会長は次のように述べている。
「両社はともに将来のモビリティ開発における競争で更なる進歩を遂げることになります。私達は専門知識を利用して相乗効果をもたらし、時には協力しつつ、一方ではブランドの差別化を維持することにも注力します。ポルシェは常にポルシェであり、それは将来も同じです」

そして共同で今回の声明を発表したアウディAGのルパート・シュタートラー取締役会会長は、次のように述べている。
「両社の最高のブレインが協力し、将来の方向性をまとめます。顧客に最高のソリューションを提供することにおいて、両社は多くの価値観を共有しています」



ご存じのように、ポルシェとアウディは、共にフォルクスワーゲングループに属しており、アウディのエンジンを搭載した「ポルシェ 924」...まで遡らなくとも、近年では「ポルシェ カイエン」と「アウディ Q7」、「ポルシェ マカン」と「アウディ Q5」のように、特にSUVの分野ではアーキテクチャを共有することでビジネス上の成功を収めてきた。

今回発表された新たな開発協力では、これから数ヶ月掛けて両社の共同チームが協力分野を定め、2025年までの計画を決定する予定だという。車両アーキテクチャー、モジュール、およびコンポーネントの共同開発が中心となるが、双方のブランドの代表者がプロジェクトを率い、様々な分野で実施されるとのこと。



まさに昨日の敵は今日の友。昨年までル・マン24時間レースやFIA世界耐久選手権で競い合っていた両社だが、電動化や自動運転など、多くの課題を巡り熾烈さが増す次世代モビリティ技術の開発に向け、グループ内で"切磋琢磨"するより、いっそ今まで以上にきつく手を結ぶ方が得策と判断したようだ。その成果は、数年以内に製品となって我々の前に登場するはず。どちらも技術力の高さでは定評ある会社だけに、どのような"相乗効果"が見られるか、今から楽しみだ。