ランボルギーニ、ニュルブルクリンク最速記録の偽装疑惑に改めて反論
ランボルギーニは、「ウラカン・ペルフォルマンテ」がニュルブルクリンクで達成した量産車最速タイムについて、その信憑性を疑う声に対し、改めて正当性を主張した。

3月7日に開幕したジュネーブ・モーターショーでウラカン・ペルフォルマンテを公開したとき、ランボルギーニは称賛を浴びていたはずだった。ところが、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)で記録した6分52秒01というラップタイムが偽装ではないかという批判に対処せざるを得なくなったのだ。

このラップタイムに疑問を呈した人物は、オンボード・カメラ映像の1秒当たりのフレーム数が24から25に引き上げられていると指摘し、「本当のラップタイムは7分08秒に近いはず」と見解を述べている。"ニュル最速の座"を狙っていた超少量生産のスーパーカー・メーカー、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)のオーナーであるジェームズ・グリッケンハウス氏は、ウラカン・ペルフォルマンテが叩き出したラップタイムを検証する日を特別に確保してほしいとニュルブルクリンクに呼びかけてさえいた。


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「なぜ我が社が(偽装する必要があるのか)?」と、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは心外そうに尋ねた。「全てのテータ、全GPSデータが揃っている。検証済みだ。既に検証されている」

「タイムアタック前に行ったシミュレーションで、既に以前の最速タイム(ポルシェのハイブリッド・スーパーカー「918 スパイダー」が打ち立てた記録)を上回っていた」。

「我々が目撃したのは、アクティブ・エアロダイナミクスの素晴らしいポテンシャルだ。ニュルブルクリンクのコースには、スロットルを全開にできない箇所とロング・コーナーが数多く存在する。ストレートではSV(ランボルギーニ「アヴェンタドール SV」)の方が確かに速かったが、コース全体では(ウラカン・ペルフォルマンテの方が)速いタイムを記録した」。

ランボルギーニの広報担当者は、今回の論争を「クリック数を増やして金を稼ぐブロガーのビジネスモデル」に根ざしていると回答している。

アウディ スポーツの開発責任者であるステファン・レイル氏もまた、先週のアウディ「RS3」の発表会でこの件について尋ねられた際に、「ランボルギーニに偽装を行う理由は一切なく、アクティブ・エアロダイナミクスがいくらかのパワー不足を補った可能性が考えられる」と主張した。アウディは、ランボルギーニとともにフォルクスワーゲン・グループ傘下のブランドだ。

レイル氏は、「我々はアーキテクチャのことも、その性能もよく理解している(ウラカン・ペルフォルマンテはアウディ「R8」とアーキテクチャを共有)。ペルフォルマンテが記録した"リンク"でのラップタイムは、完全に信頼できる。アクティブ・エアロダイナミクスは、それほど絶大な効果を発揮するのだ」。

「我々は、最高出力380hp程度でで最大サイズのウイングを装着したアウディ「TT」の市販車ベースのレースカーを"リンク"で走らせたことがある。ストレートではスピードが遅くて周りのクルマに追い抜かれていたが、総合的なラップタイムは非常に速かった。もっと小さなウイングを付けたダウンフォースの低い仕様よりもはるかに速かったのだ。だから、私はあのコースでダウンフォースがいかに効果的であるかをよく分かっている。ランボルギーニはストレート速度を犠牲にせずにダウンフォースを高める方法を生み出したのだろう」。




By Michael Taylor
翻訳:日本映像翻訳アカデミー