ルーフから「イエローバード」の30周年を記念して新型「CTR」が登場!
Related Gallery:2017 RUF CTR: Geneva 2017
2017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 20172017 RUF CTR: Geneva 2017

これまでポルシェをベースに大規模な改造を施した数々の高性能モデルを世に送り出してきたドイツのルーフ社。例えば2007年に発表した「CTR3」では、ポルシェのフロント・シャシーに特製のリア・サブフレーム組み合わせてミドエンジンを実現した。だが、今年のジュネーブ・モーターショーでは新たな領域に挑戦している。写真の新型「CTR」には、ポルシェのシャシーが使用されていないのだ。

このクルマは、ポルシェ「911カレラ」を大胆に変身させてツインターボを搭載した初代「CTR」のデビュー30周年を記念して製作されたもの。通称「イエローバード」と呼ばれた初代CTRのパフォーマンスは驚異的で、1987年に米国の自動車専門誌『Car and Driver』がテストした結果によると、0-60mph加速は僅かにポルシェ「959」に及ばなかったものの、最高速度では959を上回り、当時は世界最速のロードカーと言われた。とはいえ、今回発表された新型CTRと初代イエローバードの共通点は、ツインターボであることと、ルーフの技術力が存分に発揮されているということくらいだ。

新しいCTRについて聞けば感銘を受けるに違いない。前述のように、その車体はポルシェの量産車がベースではなく、ルーフ自ら設計・開発したものだという。核をなすのは自社開発のカーボンファイバー製モノコックで、その前後にスチール製の衝撃吸収構造が組み合わされている。この軽量なシャシー構造によって、乾燥重量は1,200kgを実現したそうだ。ただし、より広く認知されている車両重量については明らかにされていない。



初代CTRやポルシェ 911と同じリアに搭載されるエンジンは、ポルシェ由来の3.6リッター水平対向6気筒。2基のターボチャージャーを備え、最高出力710ps/6,750rpm、最大トルク880Nm/2,750rpmを発揮する。6速マニュアル・トランスミッションとの組み合わせで後輪を駆動し、0-100km/hを3.5秒以下、200km/hまで9秒以下で加速。最高速度は360km/hに達するという。

サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンのコントロールアームがプッシュロッドを介してショックアブソーバーを作動させる。ブレーキ・ディスクはカーボン・セラミック製で、前380mm+6ポット・キャリパー、後259mm+4ポット・キャリパー。19インチのセンターロック式ホイールには前245/35ZR19、後 305/30ZR19のタイヤを履く。



モダンとレトロが融合したインテリアは、軽量なアルカンターラが全面に張られ、チェック柄のファブリックとレザーがあしらわれたシートはカーボンファイバー製。後部座席はない。グリーンの文字が刻まれたアナログ式の計器類がクラシックな印象を与える。

この新型CTRを購入したいと思った方は、すぐに行動に移すべきだろう。2018年からドイツのプファッフェンハウゼンにあるルーフの工場で生産が開始される予定だが、その台数はわずか30台のみの限定だからだ(ジュネーブに展示されているプロトタイプを除く)。価格は公表されていないが、おそらく38万ユーロ(現在のレートで約4,650万円)で販売されたCTR3より安くなることはあるまい。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー