インフィニティ、F1から着想を得たKERSを搭載する「プロジェクト・ブラックS」をジュネーブ・モーターショーで発表
インフィニティは、3月7日に開幕するジュネーブ・モーターショーで、「Q60」をベースにしたこの「プロジェクト・ブラックS」を発表する。スポーティで力強いボディ・ワークにF1からインスパイアされたパワートレインを備えるこのクルマは、ルノーのF1プログラムとインフィニティ・ブランドの密接な関係を示す存在だ。

彫りの深いフロントフェイシア、大きく張り出したサイドシル、榴弾砲サイズの2本のエキゾーストパイプ、大型リアウィングなどのワイルドなボディ・ワークに加え、このプロジェクト・ブラックSにはF1から着想を得たKERS(運動エネルギー回生システム)が装備されているのだ。ただし、F1で採用されているKERSは構造が複雑で非常に高価であるため、このクルマに搭載されているシステムがどんなものなのかは不明だ。インフィニティでは、F1のKERSに可能な限り近いものを公道仕様のクルマに応用したいと語っているが、もし本当に製品化されるとしたら、おそらくかなり簡易的なものになるだろう。



3.0リッターV6ツインターボ・エンジンとKERSを合わせると、最高出力は500hp近くになるという。実に素晴らしい。このコンセプトカーが苦難を乗り越えて市販化に漕ぎ着ければ、の話だが。インフィニティが2014年に発表した「Q50 オールージュ」を思い出してほしい。あのクルマはエンスージアストの熱い視線を集めたが、結局は市販化が断念された。インフィニティによれば、プロジェクト・ブラックSは「革新的なパフォーマンス・モデルの可能性を探る」とされているが、米国の消費者にとって必ずしもF1とのタイアップが魅力的とは限らないし、他の地域で製品化が実現するかどうかも分からない。

いずれにせよ、7日にジュネーブで公開されたら、さらなる詳細が明らかになるだろう。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー