ポルシェ ジャパン、第2世代に進化した新型「パナメーラ」を公開
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ポルシェ ジャパンは2月28日、第2世代となる新型「パナメーラ」を日本で公開。ドイツのポルシェ本社からDr. シュテファン・ウチが来日し、プロダクト説明を行った。

2009年に初代が登場したパナメーラは、前後座席用の4ドア+ハッチゲートを備えたポルシェの大型セダン...というより、同社では"グランツーリスモ"、あるいは「4ドアのスポーツカー」と称している。2016年6月にベルリンで発表された2代目モデルは、ポルシェのDr. ウチによれば「先代から引き継いだものは、4ドアのスポーツカーというコンセプト、車名、そしてエンブレムの3つだけ」だという。



4ドアのクーペらしさが強まったボディは、リアのサイド・ウィンドウが先代では後部ドアに設けられていたのに対し、新型ではボディ側に移された。なだらかに傾斜したルーフの後端は先代より20mm低くなったというが、車内のヘッドルームは減っていないとDr. ウチは言う。ホイールベースは30mm延長され、前輪をより前方に配置。同時にオーバーハングは前側が切り詰められ、後部は伸ばされたという。また、フロント・フェンダーが明確にボンネットより高くなったことで、ポルシェの代表的なスポーツカーである「911」との関連性が強まったように見える。



フロントには4灯のデイタイム・ランニング・ランプが特徴的なLEDヘッドライトが全車に標準装備され、さらにハイビーム時に片側84個のLEDが状況に応じて点灯/消灯して前走車や対向車の眩惑を防ぐマトリクスLEDヘッドライトもオプションで用意。レンズが立体的なテールライトは両側をライティング・ストリップがつなぐ。高性能モデルの「パナメーラ ターボ」はその上に分割しながら拡張するユニークなウイングが装備されている。




車内には技術的ハイライトの1つであるとポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長が言う最新世代の「ポルシェ コミュニケーション マネジメント(PCM)」が搭載された。ダッシュボードに備わる12.3インチのタッチスクリーンで直観的に操作できるこのシステムは、単なるナビゲーション・システムの域を超え、スマートフォンやインターネットとの接続が可能になる。さらにメーター・パネルはタコメーターの両脇に7インチのディスプレイが組み込まれている。



ドライブトレインも刷新された。エンジンは全部で3種類が用意され、トランスミッションは全車とも6段+2段のオーバードライブに進化した8速ツインクラッチ式「PDK」が組み合わされる。

唯一の後輪駆動となるベーシックな「パナメーラ」およびその4輪駆動版「パナメーラ4」に積まれる3.0リッターV型6気筒はバンク間にツインスクロールターボを備え、最高出力330ps/5,400-6,400rpm、最大トルク450Nm/1,340-4,900rpmを発生。より高性能な「パナメーラ4S」のV6エンジンは排気量が2.9リッターとやや小さくなるが、2基のターボによって440ps/5,650-6,600rpmと550Nm/1,750-5,500rpmを発揮する。プラグイン・ハイブリッドの「パナメーラ4 E-ハイブリッド」にはこのエンジンが330ps/5,250-6,500rpmと450Nm/1,750-5,000rpmにデチューンされ、代わりにトランスミッション前方に一体化された電気モーターが加わる。システム合計では462ps/6,000rpmと700Nm/1,100-4,500rpmを発生する。

そして「パナメーラ ターボ」は4.0リッターV型8気筒ツインターボを搭載し、550ps/5,750-6,000rpmのパワーと770Nm/1,960-4,500rpmものトルクによって、ニュルブルクリンク北コースで7分38秒というラップタイムを記録したという。4人分のシートと快適装備、標準装着のタイヤもそのままで、7年前に当時の「911GT3」というレースカーに近いモデルが記録した7分40秒というタイムを凌いだのだ。さらにパナメーラ・ファミリーには、3月7日に開幕するジュネーブ・モーターショーでこのV8ツインターボと電気モーターを組み合わせた最強モデル「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」がデビューする予定となっている。こちらはシステム合計680psと850Nmを発揮しながら、電気のみで50kmの距離が航続可能ということもあって、平均燃費2.9L/100km(約34.5km/L)を実現したという。




サーキットを速く走れるスポーツ性能と、4人が乗って長距離ドライブを楽しめる快適性を高い次元で両立させるため、シャシーも進化した。初採用された3チャンバー式のエアサスペンションは、先代より空気容量が60%増加。選択するドライブ・モードによってチャンバーと車高が変化する。電子制御式のアクティブアンチロールバーを使った新しいポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム・スポーツや、旋回速度によって後輪を前輪と同じまたは逆に操舵するリア・アクスルステアも採用された。

Dr. ウチによれば、まとめると新型パナメーラは、「相反する3つの特性を備えたモデル」であるという。1つめは「ドライビング・ダイナミクス」と「快適性」、2つめは「ポルシェのDNAを受け継ぐデザイン」と「大人4名分の座席と荷室を備えた広い車内スペース」、そして3つめは「ハイパフォーマンス」と「優れた燃費性能」だ。



これまでと同じくホイールベースが150mm長い「エグゼクティブ」モデルも用意され、消費税込み価格は後輪駆動のエントリー・モデルであるパナメーラが1,132万8,000円から、高性能ロングホイールベースの豪華仕様パナメーラ ターボ エグゼクティブの2,540万円まで。前述の通り、全車ともターボチャージャーを備えるが、現在のポルシェで「ターボ」といえば過給器付きを区別するためではなく、高性能モデルを意味するらしい。日本仕様は基本的に右ハンドルのみで(左ハンドルは期間限定受注)、ホイールアーチにリップが付けられる。

詳しい情報は以下のURLからポルシェ ジャパンの公式サイトと、モータージャーナリストの山田弘樹氏による試乗記をご覧いただきたい。


ポルシェ ジャパン 公式サイト
http://www.porsche.com/japan/jp/


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