KAWASAKI 2017 WSBK
 スーパーバイク世界選手権(以下SBK)が先週末開幕した。第一戦が行われたのは、オーストラリアのフィリップアイランド。結果を先に言ってしまうと、昨年、一昨年前のチャンピオンである、カワサキのジョナサン・レイが1、2レース共に制覇するダブルウィンという結果となった(写真は2016年シーズンより)。

YAMAHA 2017 WSBK Honda 2017 WSBK
DUCATI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
 SBKとは、市販車をベースに、レース用に規定内でモディファイして参戦する、各メーカーのフラッグシップ機が鎬を削り合っている世界最高峰のプロダクションレースだ。ヨーロッパを中心に、今年は13レースが行われ、毎レース土曜日と日曜日に決勝が行われる2ヒート性となっている。
 参戦マシンのレギュレーションは、4ストローク2気筒1200cc以下、または3&4気筒1000cc以下のエンジンを搭載した市販車ベースが基本。HondaのCBR1000RR、ヤマハのYZF-R1、カワサキのXZ-10R、BMWのS1000RR、アプリリアのRSV4 RF、 MVアグスタの1000 F42、ドゥカティのPANIGALE Rが参戦をしている。こんなことから、レースに使用されているマシンのオーナーたちは、見逃せない胸熱のバイクレースでヨーロッパでは大人気! なのだが残念ながら現在のところ、日本では開催されていない...。かつてはランキング2位にまでなり、欧州では絶大な人気を誇る芳賀紀行や加賀山就臣など、2012年までは日本人選手も活躍をしていたが、MotoGPと同じく、現在最高峰クラスで活躍している日本人選手が居ない、というのも悲しい事実なのだが...。

2017年度、主なワークス参戦チームとライダーはこちら。

■KAWASAKI RACING TEAM(ZX-10R)
KAWASAKI 2017 WSBK
#1 ジョナサン・レイ(Jonathan Rea)、#66 トム・サイクス(TOM SYKES)

■ARUBA.IT RACING – DUCATI(PANIGALE R)
DUCATI 2017 WSBK
#7 チャズ・デイビス(CHAZ DAVIES)、#33 マルコ・メランドリ(Marco Melandri)

■PATA YAMAHA OFFICIAL WORLDSBK TEAM(YZF-R1)
YAMAHA 2017 WSBK
#22 アレックス・ローズ(ALEX LOWES)、#60 マイケル・ファン・デル・マーク(MICHAEL VAN DER MARK)

■RED BULL HONDA WORLD SUPERBIKE TEAM(CBR1000RR)
Honda 2017 WSBK
#69 ニッキー・ヘイデン(NICKY HAYDEN)、#6 ステファン・ブラドル(STEFAN BRADL)

 2017年の見所としては、新型YZF-R1の発売を機に、昨年ワークス体制での参戦を復帰した、ヤマハがどこまで猛追できるか、さらには、満を持して今年モデルチェンジを果たしたHondaのCBR1000RRが上位に食い込めるか、そして、DUCATIがカワサキの連覇を停めるコトができるのか、史上初の3連覇を目指す、カワサキとジョナサン・レイの快進撃は何処まで進むのか、といったところ。

KAWASAKI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
 第1戦のフィリップアイランドを見ると、今年もカワサキとDUCATIの争いとなりそうな感じを受けた。レース1,2共に勝利を挙げたのはカワサキのジョナ・サンレイ。フィリップアイランドが苦手というチームメイトのトム・サイクスは3位、6位という結果に。

SBK-2017round1 SBK-2017round1
2位に付けたのは、DUCATIのチャズ・デイビス。昨年に引き続き好調だ。今年からチームメイトとなった、マルコ・メランドリは元MotoGPライダーであり、ヴァレンティーノ・ロッシの好敵手として活躍をしていたが、その後マシンに恵まれず、SBKとMotoGPを行ったり来たり...。ここに来てDUCATIワークスの座を手に入れ、レース1リタイアに終わったものの、レース2では一時トップに躍りでるなど、そのポテンシャルの高さを見せている。DUCATIはレース2では表彰台の2,3位を独占。
 さらに、ヤマハも昨年鈴鹿8耐に参戦した、アレックス・ローズが4番手に付け、今期Hondaからヤマハに移籍し、鈴鹿8耐でもお馴染みのマイケルVDマークが9位、7位となるなど、まずまずの仕上がりを見せている。

SBK-2017round1
 Hondaはニッキー・ヘイデンがレース1では11位、レース2では転倒しながら復帰するもリタイア、さらにMotoGPから今年SBKに移籍参戦した、ステファン・ブラドルは両レースとも15位に終わるという、厳しいスタートとなった。
KAWASAKI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
 そんなKawasaki Racing Teamの面々が、昨年末日本に訪れた。新しくできた神戸カワサキワールドや工場などを訪問し、ファンとのサイン会が行われた。

KAWASAKI 2017 WSBK
 さらには、東京ロボットセンターショールーム「Kawasaki Robostage」にて、2017年に向けたチーム体制のプレスカンファレンスが行われ、今年の抱負を語った。

KAWASAKI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
ジョナサン・レイは「2年連続で、マニファクチャラーズタイトルとチャンピオンが獲得できて、もの凄く素晴らしかった。一度でもチャンピオンを獲得することは大変なことなのに、2度という偉業を果たすことができたので、2017年も自身を持って行ける。難しいかもしれないが、まだ誰も成し遂げていない、3年連続のチャンピオン獲得を目指してチャレンジしていきたい。」と語った。

KAWASAKI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
昨年総合ランキング2位だった、トム・サイクスは「ここ5シーズンくらいは安定してトップ10以内で戦えている。これはカワサキというチームの努力の結果でもあり、2年連続でマニファクチャラーズタイトルを獲得できたことも凄いことで、大家族といってもいいチームに感謝している。ベストなコンディションを安定して維持していられる良いパッケージができている。これがアドバンテージになり、このチーム力がカワサキの強さの秘密でもある。2017年はRRが投入されて、学ばなければならないことはたくさんあるが、もっと戦闘力があがるだろう。」

KAWASAKI 2017 WSBK KAWASAKI 2017 WSBK
また、KAWASAKIでの鈴鹿8時間耐久レース参戦について聞かれると、過去に参戦経験のあるジョナサン・レイは、やる気十分。「鈴鹿は大好きで、8耐はスペシャルなレースだと思っている。日本のファンにも帰ってこいと言われるので、戻りたいとも思うけれど・・・。やるならちゃんとした体制で参戦をしたいと思っている。チームとの話し合いが持たれたコトがあったけれど、今はちょっと難しいようだ。でも、ワールドチャンピオンと8耐勝利という両方を成し遂げられたら、夢のようだよね。」と、チーム内で参戦の話し合いの場が持たれたことを語った。

KAWASAKI 2017 WSBK
もちろんトム・サイクスも「8耐参戦は、自分の中でのやりたいことリストに入っている。考えているし、話も合った。しかし、忙しいシーズンでバランスを考えると、2017年のスケジュールでは難しいかもしれないね。」と、参戦する意思はあることを語った。

2016 FIM Superbike World Championship, Round 08, Misano, Italy, 16-19 June 2016, Jordi Torres, BMW
ともあれ、SBKで勝利することが彼らの本業だ。チャンピオンシップ並びに、マニファクチャラーズタイトルの3連覇はなるのか。今後のレースも見守っていきたい。

次戦は3月12日タイのチャーン・インターナショナル・サーキットにて行われる。
日本からは、「SBK」の公式ホームページからのライブストリーミング中継(一年契約で69,90€)、「J SPORTS オンデマンド」から観戦することができる。

■SBK公式サイト(英語)
http://www.worldsbk.com/
■カワサキ公式サイト
http://www.kawasaki-motors.com/
■ヤマハ発動機公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp
■DUCATI JAPAN 公式サイト
http://www.ducati.co.jp/


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