BMW、新デザイン体制を発表 かつてブガッティ「ヴェイロン」を手掛けた人物がブランドのデザイン責任者に
BMWの現行車は、その多くが4代目「7シリーズ」(E65)を手掛けて物議を醸したかつてのチーフ・デザイナー、クリス・バングル氏によるデザインを、かれこれ15年以上に渡り継承している。その間にアップデートや進化はあったものの、バングル氏が提唱した「Flame Surface(フレイム・サーフェイス)」と呼ばれるスタイリングは今も健在だ。だが、それに変化の兆しが現れた。BMWと現チーフ・デザイナーのアドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、新たにフォルクスワーゲン(VW)グループの元デザイナーであるJozef Kabaň氏(写真左)が同社のコアブランド・デザインを、これまでBMWのエクステリア・デザイン・チームを率いていたDomagoj Dukec氏(写真右)がサブブランド「i」および「M」を、それぞれ担当すると発表したのだ。

この動きは、BMWのデザイン部門統括責任者だったカリム・ハビブ氏が離脱した後、ほんの数週間のうちに起きた。ハビブ氏は2009年、クリス・バングル氏と同時期にBMWを離れてメルセデス・ベンツに移籍。その2年後の2011年にBMWに戻り、同職に就いていた。

ハビブ氏の後釜となったJozef Kabaň氏(44歳)は、VW傘下にあるチェコの自動車メーカー、シュコダ・オートでエクステリア・デザイン部門の責任者を務めていた人物で、ブガッティ「ヴェイロン」を含むVWグループの車両デザインにも携わっていた。

Domagoj Dukec氏(41歳)はファン・ホーイドンク氏と同様、長年にわたってBMWで仕事をしてきたが、彼も以前はVWやフランスの自動車メーカー、シトロエンに籍を置いていた。米国のBMW情報メディア『BMW Blog』によると、シトロエン時代は「C4 クーペ」や「C5 エアスケープ」を手掛けたという。

もっとも、今すぐにBMWのデザインが変わるというわけではない。製品サイクルの変更には数年を要するので、まずはこれから発表されるコンセプトカーから、今後の市販モデルに適用されるデザインの方向性を探ることにしよう。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー