アウディ、400馬力の新型5気筒エンジンが搭載された「RS3 Sportback」を発表
アウディは10日、マイナーチェンジを受けた高性能ハッチバック「RS3 Sportback」を発表し、その動画と画像を公開した。実車は3月のジュネーブ・モーターショーに出展される。

日本にも先日より導入が開始された「A3」と「S3」に続き、シリーズ最強モデルのRS3にも改良が施された。実は新たに登場したセダンのRS3が一足先に昨年10月のパリ・モーターショーで発表されており、遅れて"Sportback"と呼ばれる5ドア・ハッチバックも同様の進化を遂げたというわけだ。



新型に切り替わった2.5リッター直列5気筒ターボ「TFSI」エンジンは、インテーク・マニフォールドと燃焼室の両方に燃料を噴射するデュアル・インジェクションや、スロットル開度とエンジン回転数に応じて排気バルブの開閉を制御する「アウディ・バルブリフト」システムを備え、最高出力は従来より33ps増しの400ps/5,850-7,000rpmに、最大トルクも15Nm増えて480Nm(48.9kgm)/1,700-5,850rpmに向上。このパワー・ユニットに、7速デュアルクラッチ式トランスミッションの「Sトロニック」と、フルタイム4輪駆動システム「クワトロ」が組み合わされ、1,510kgの車体を0-100km/hまで4.1秒で加速させる。従来より0.2秒短縮された。最高速度は250km/hで電子制御リミッターが作動するが、オーナーが希望すれば280km/hまで制限を引き上げてくれるそうだ。

標準のA3より車高が25mmも下げられた専用チューンのサスペンションは、オプションでアダプティブ・ダンパー・コントロールも装備可能。これはエンジンやトランスミッションのマネージメント、そしてエキゾーストのフラップと共に、「アウディ・ドライブ・セレクト」で「コンフォート」「オート」「ダイナミック」という3種類のモードに切り替えられる。フロントのトレッドはA3より20mm拡大され、これに合わせてボディのフェンダーも拡げられている。19インチ・ホイールに装着するタイヤは235/35。310mmのブレーキ・ディスクはオプションとしてカーボン・セラミック製も用意される。


Static photo, Colour: Ara Blue

エクステリアはフロント・バンパーのインレットが拡大され、グリルのシングルフレーム下部には新たに「quattro」のロゴが入る。一言で表せば派手さが増した。形状が変わったヘッドライトはLEDが標準、オプションで部分的に照射範囲や明るさを制御するマトリックスLEDヘッドライトも装着できる。

InteriorCockpit

インテリアはA3やS3と同様に、メーターパネルにデジタル・ディスプレイを組み込んだ「アウディ・ヴァーチャル・コクピット」がオプションで装備可能に。RS専用の画面も用意されており、これに切り替えるとタコメーターがセンターに配置され、両脇にトルクとGフォース、タイヤ空気圧がリアルタイム表示される。さらに従来型のオーナーなら、ステアリング・ホイールのレザーとアルカンターラの配置が逆転されていることに気付くはず。ナッパレザー張りのスポーツ・シートが標準だが、オプションでヘッドレスト一体型のRSスポーツ・シートも選べる。運転支援機能やコネクティビティの面でもA3と同様のアップデートを受けている。

欧州では4月に受注が開始され、発売は8月になる予定。価格は5万4,600ユーロ(約660万円)からと、従来より2,000ユーロ(約24万円)ほど値上がりしている。日本への導入はそれ以降になるだろうが、コンパクトでパワフルなクルマがお好きな方なら、量産車としては世界最強の5気筒エンジンを積むホッテスト・ハッチを待つ価値はあるのでは。