ポルシェとトヨタ、今季のFIA世界耐久選手権およびル・マン24時間レースの参戦体制を発表
ポルシェトヨタから、今年のFIA世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間レースを戦う布陣が発表された。2016年シーズン終了後にアウディが撤退を発表したため、今季のLMP1クラスは両社による2大ワークス・チーム同士の対決となる。



2015年と2016年に続けてマニュファクチャラーとドライバーの両シリーズ・チャンピオンを獲得し、世界で最も有名な耐久レースの2連覇も達成したポルシェは、その証であるカーナンバー1とカーナンバー2を付けた2台の「919ハイブリッド」を走らせる。カーナンバー1に乗るドライバーは、2016年のWECチャンピオンの1人であるニール・ジャニ(スイス)、2015年のル・マンでポルシェに17年振りの総合優勝をもたらしたニック・タンディ(英国)、そしてル・マンで過去3回の総合優勝を成し遂げたアンドレ・ロッテラー(ドイツ)がアウディから移籍。カーナンバー2の方は、2015年にWECチャンピオンとなったティモ・ベルンハルト(ドイツ)とブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)に、2015年のル・マンをタンディと共に制したアール・バンバー(ニュージーランド)がステアリングを握る。



2.0リッターV型4気筒エンジンと減速および排気という2つのエネルギー回生装置を備えた919ハイブリッドは"ハットトリック"を目指して「完全な見直し」が行われ、4月1日〜2日にイタリアのモンツァ・サーキットで開催される合同テストの前日にお披露目されるという。



昨年のル・マンでは24時間のゴールまであと数分というところで、ほぼ手中に収めていた初優勝がこぼれ落ちたトヨタは、ついに3台の改良型「TS050 HYBRID」を投入。1台目はそのル・マンでトラブルに泣いたセバスチャン・ブエミ(スイス)、アンソニー・デビッドソン(イギリス)中嶋 一貴(日本)のトリオが捲土重来を期す。2台目はマイク・コンウェイ(イギリス)と小林 可夢偉(日本)に加え、新たに2014年と2015年の世界ツーリングカー選手権で圧倒的強さを誇ったホセ・マリア・ロペス(アルゼンチン)が起用された。2012年からトヨタ・チームに参加しているステファン・サラザン(フランス)は、WEC第2戦スパと第3戦ル・マンのみ出場する3台目のドライバーを務める。他の2名は今後発表される予定だ。

昨シーズンにデビューしたTS050は、2.4リッターV型6気筒ツインターボ・エンジンと、前後輪に搭載された2基のモーター・ジェネレーター・ユニット、リチウムイオン・バッテリーの「全てを大幅に進化」させて今年の戦いに臨むという。



今年こそトヨタはル・マンで悲願の初優勝を遂げるのか。それとも過去に何度か見て来たように、新たなポルシェの黄金時代が続くのか。2017年のWECは4月16日に英国のシルバーストーン6時間レースで開幕、注目の第3戦ル・マン24時間レースは6月17日から18日に行われる予定だ。