LEXUS IS
 レクサスISがマイナーチェンジして誕生した。それは眼光が鋭くなり、細部にわたって突き刺すようなシャープさを増したデザインとなったことで、よりISのキャラクターが強調されたように思う。


 クロアチアのコンテナヤードで、モタード系バイクで追う悪漢から逃れるようにカーチェイス。アクロバチックなライディングで迫る敵を、俊敏なフットワークで交わし、最後は舞うように逃れ、タキシードに身を包んだドライバーがニヤリと笑う。悔しさにうなだれる悪玉。そんなストーリーのCMをご覧になった方も多いと思うけれど、それがビックマイナーチェンジの施された新型レクサスISの進化を表現しているのだと思う。

LEXUS IS
 新型の特徴は三つ。「革新的なデザイン」「エモーショナルな走り」「予防安全パッケーシセの充実」。
 デザイン性の熟成は、ご覧のエクステリアの細工によってあきらかだ。個人的には、従来モデルの整ったディテールも好きだったし、バランスにも破綻はなかった。インテリアも落ち着きとスポーツフィールが同居しており、完成度が高かった。

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 だが、ディテールにはさらなる進化が期待されていたのも事実。カーナビモニターが小型だったり、コントロール系の詰めに不満があった。その辺りに細工が施された。全体的に視覚的な刺激を盛り込んだことで新鮮味が増したのは嬉しいことに思えた。

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 眼光が鋭くなり、一層アグレッシブな印象を強めたことは、実は走りの中身を表現した結果なのだと思う。というのも、意匠変更だけが今回のビックマイナーチェンジの狙いではなく、イヤーモデルごとに密かに手が加えられていた年次変化を超えた細工が、走りの部分に加えられているのである。それをルックスで表現したのだと想像するのだ。
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 走りの改良点は、主にフットワークにある。ショックアブソーバの減衰力を、ごく初期のストロークから反応するように細工されているのだ。

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 コーナーを前に、ステアリングを穏やかに切り込むときの、車体がクラっと傾くときのような微細なロールに対しても、ショックアブソーバが瞬時に働きだす。


 ダンバーの精度を高めることは決して容易ではないが、上質な走り味を得るためには踏み込まざるを得ない領域である。下手をすれば、不快なフリクション感に陥ることもあるだけに、簡単な作業ではないのだが、そこに踏み込み、こだわり抜いたことは高く評価したい。

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 結果として、ステア初期の反応が鋭くなり、スポーツ度を増したし、ステアリング操作につきまとう雑味が薄れたのは好感触なのだ。

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 あまりに詳細な領域での話だが、ロールに伴ってギクシャクすることもないし、路面からの反力を優しくいなすようになった。つまり高級なフィーリングになったのだ。

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 実はフロントのロアアームがアルミ材に変更されている。剛性感に優れ、軽量化にも貢献することで、その上質さに貢献しているのである。バネ下は軽い方がいいのである。

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 搭載するエンジンには変更はない。V型6気筒3.5リッターを搭載する「IS350」と、直列4気筒ターボ2リッターの「IS200t」と、そして直列4気筒2.5リッター+「IS300h」の三本柱。パワートレーン系には変更はないから、スペック上の性能にも違はない。だが、駆動やサスペンション系を好みにアジャスト可能なモードセレクトがよりはっきりと個性が分けられ、制御も緻密になったことで、走りの色彩が豊かになったのも好感触だ。

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 どのモードでもさして差がなく、だからわざわざセレクトする場面も少なかった、というのがこれまでのモデルに抱く正直に感想だが、新型は個性を主張している。積極的に走りを選び分ける気になった。


 それすなわち、そのエクステリアが表現するような刺激的な走りをエタ証拠だと思う。眼光鋭いそのルックスが語るように、新型ISも上質にアグレッシブになったのである。

■レクサス 公式サイト
https://lexus.jp/


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