DUNLOP『SPORTMAX α-14』
ワインディングやサーキットをアグレシッブに走るライダーに好評を得ているダンロップ『SPORTMAX α-13』が、『α-14』へと進化し発売された。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』
その試乗会が筑波サーキットにておこなわれ、レーストラックでヤマハYZF-R1やスズキGSX-S1000、カワサキNINJA400、ホンダCBR250Rにてテストライドすることができたほか、さらに筑波山までのショートツーリングでもホンダCBR1000RRで走ることができた。試乗車すべてでα-13とα-14を装着した車両が用意され、サーキットと一般道(市街地、ワインディング)にてじっくり乗り比べができるという、じつに手の込んだ発表試乗会であり、同社の意欲と自信がひしひしと伝わってくる1日であった。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
まず、αシリーズについて「2010年に発売したα-12で性格を大きく変えた」と、第二技術部部長の原憲悟さんが教えてくれた。それまで市場リサーチに基づき、さらに他社製品を調べて開発に取り組んでいたが、「そうすると他社と似たような製品になりやすく、もっと個性的なタイヤがあってもいいんじゃないかと思い立ち開発しました」というのが『α-12』だったという。その後、改善したいところが見つかり、2013年春に『α-13』へ進化させてリリース。16年春には、サーキットでのパフォーマンスに特化した『α-13 SP』も発売している。「それで完成だと思っていたのですが、じつはそうではありませんでした。ただ、そこがラジアルタイヤをつくるための製造上の制約があるため半分諦めていましたが、製造工程を見直すことで改善できることがわかったのです」(原さん)

その新製法を取り入れて完成したのが、今回の『α-14』とのことだ。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
「軽快でよく曲がるハンドリングと、突然雨が降ってきても対応できるウェット性能といった幅広い特性を備えている」と、開発担当者の井坂航さんが言うとおり、α-13はドライグリップと耐摩耗性のバランスに優れ、ユーザーが指名買いする人気を誇っている。
DUNLOP『SPORTMAX α-14』
実際にサーキットで乗っても、フロントからシャープに曲がり不満は見当たらない。しかしα-14に乗り比べると、軽快感がより高まり、初期旋回力、接地感、衝撃吸収性のすべてで上回っているから驚く。α-13よりもさらに意のままになるハンドリングを実現しているのだ。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
進行方向に対し、フロントはV字に、リアは逆Vの字にしたαシリーズ伝統の『シェブロンパターン』や、フロントに対してリアの外径を大きくする後ろ上がりの専用プロファイルはα-13から受け継いだものだが、α-14では前輪センター部のパターン剛性を低減し、バンク角が深くになるにつれ剛性が高まるセッティングが施された。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』
バンク時の剛性感が高まったことは印象的で、井坂さんも「バンク角に伴う手応えを改善しました」という。これまで製造上の理由からショルダー部のコード張力を高めることが難しく、バンク角が深くなるにつれ手応えが低下するという傾向にあったのだが、α-14ではベルト張力の均一化を実現する独自技術「V.B.T.T.(べリング・ベルト・テンション・テクノロジー)」をリアタイヤに用いて、剛性アップを果たしている。また、リムフランジとの圧着性を増した新形状のビードプロファイルも大きく影響していて、高い荷重がかかったときの腰砕けがなくなった。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
強度が高く、高い荷重がかかってもしっかり支えてくれるから、安心して車体を寝かし込んでいけるし、立ち上がりでは早い段階からアクセルを開けていける。荷重に対しリニアにたわみ、踏ん張りが効くα-14では、結果的にコーナーで素早く向きを変えられるから、加速区間を長くとることができるのだ。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
吸収性を高めれば、剛性を下げざる得ないというのが従来のタイヤ技術であったが、α-14はこれを両立。コンパウンドも見直され、微粒子シリカがウェットグリップを、超微粒子カーボンがドライグリップを向上している。

また、低温時から高温時までしなやかにグリップする新開発のフルカーボンコンパウンドをショルダー部に使い、さらにフレキシブルポリマーをブレンドすることで、スリックタイヤを思わせる粘着系グリップと高い接地感を獲得した。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』
α-13とα-14を履いた車両を交互に次々と試乗することができたのだが、α-14では乗り心地の良さも際立っている。全体的なしなやかさと吸収性の良さはサーキットでも感じたが、それは一般公道に出るとさらによくわかった。

大きな段差を乗り越えたときの衝撃や突き上げが軽減され、ツーリングでも疲れにくい。路面から伝わる微振動もタイヤがスポイルしてくれていて、コンフォート性を上げているのだ。

DUNLOP『SPORTMAX α-14』 DUNLOP『SPORTMAX α-14』
グリップ力の高さはサーキットで感じたままで、路面に対して神経質にならないで済む広い対応力を持つから、タイトなワインディングもアグレシッブに楽しめ、疲労感も少ない。

午前中からサーキットを何周もし、午後からはツーリングに出掛けたが、筑波山から関東平野を見渡す頃には「さすがはダンロップの最新スポーツタイヤ」と感心するばかりとなった。さらなるロングライフも実現していると言うし、このいいところ取りのスポーツタイヤは、休日に峠やサーキットを楽しむスポーツバイクユーザーにはうってつけだと思う。

■ダンロップ公式サイト
http://ridersnavi.com/


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