【長期テスト車リポート】常に魅力的なマツダ「ロードスター」も、長距離と犬連れのドライブには不向き
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マツダ「MX-5 ミアータ」(日本名:ロードスター)は驚くほど多用途に使えるクルマだ。峠道やサーキットでの運転が楽しいのはもちろん、素晴らしい燃費と実用的な荷室のおかげで、日常的なアシとして使うのにも向いている。だが、あらゆる状況のドライブに適しているというわけではない。特に、高速道路での長距離運転と犬連れのドライブには少々問題が見受けられた。

先日、Autoblog米国版の記者である筆者は、最近飼うことにした犬をインディアナ州の実家から引き取るため、MX-5 ミアータで往復約500マイル(約800km)の距離を運転した。その道のりの90%が高速道路で、運転中ずっと騒音が聞こえていた。編集部にある長期テスト車は「MX-5 クラブ」というモデルで、ベース・トリムと同じくルーフには最低限の防音しか望めない。高速道路で走るスピードでは、風や路面からの騒音が喧しく常に車内に入り込む。ホワイトノイズが好きな人には問題ないかもしれないし、オーディオでごまかせるかもしれない。しかし、数百マイルにわたって聞き続けるとなると、うんざりしてくる。サスペンションも、コーナリングでは素晴らしい働きをするものの、次第に疲れてくる。もし、米国中西部から北東部の衰退した工業地帯「ラストベルト」の荒い高速道路を走ったら、耐え難いレベルになり、クルマ全体が振動することだろう。一方でプラスの面は、キーキー、ガタガタと音を立てたり、物が落ちたりはしなかったことだ。

この他にも、長距離ドライブの中でいくつかマイナス点が見つかった。クルーズコントロールを使っている時、狭い足元とフロアに備わるアクセル・ペダルのせいで、右足を休ませる場所がないのだ。ドアにもセンターコンソールにもクッション材があまり入っていないので、そこに膝を長時間もたせかけることはお勧めできない。幸い、シート自体は驚くほど快適だから、腰は一度も痛くならなかった。また、座席位置も大変良好なので、クルーズコントロールを使用しない時は、体を伸ばしてリラックスすることができる。



4本脚の友(写真に写っている7歳の雑種犬、ルビー)を乗せると、状況は少し厳しくなった。ルビーが立ち上がると、助手席は完全に一杯になってしまったのだ。参考までにお伝えしておくと、ルビーの体重は約23kgで、体高は60cmちょっとである。私の家族が飼っているクーンハウンドとジャーマン・シェパードの雑種犬のような、さらに大きな犬であれば、きっと乗れないだろう。また、クルマがスピードを落とすたびに、ルビーの顔がダッシュボードに当たりそうになっていた。結局ルビーは、座席の下でただ体を丸めているのが一番いいと考えたようで、そのまま旅のほとんどを眠って過ごしていた。今回は何とかなったが、ミアータの犬に対する収容能力の限界が分かったような気がする。

これでミアータが欲しくなくなったかって? それは断じてない。セカンドカーを持てるなら、であるが。必要以上に物が運べる荷車の運転は、これまでの人生でさんざんやってきたから。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー