フォードのフィールズCEO、トランプ大統領に対し燃費規制によって100万人の雇用が危うくなると主張
金融サービスサイト『ブルームバーグ』によると、フォードのマーク・フィールズCEOは、ドナルド・トランプ米国大統領に対し、市場原理による米国の燃費基準に関して消費者の期待を考慮に入れないのなら、100万人の雇用が危うくなるだろうと主張したという。

また同メディアによると、フィールズCEOは米国ニューオーリンズの全米自動車ディーラー協会(NADA)において、トランプ大統領と会話した際の発言について報告したとのこと。この報告によると、フィールズCEOとCEO仲間であるゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ氏CEO、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOは、燃費基準を排除するつもりはなく、むしろよりフレキシブルなものにしたいと考えているという。

フィールズCEOは失業数を裏付けるような資料は挙げなかったので、この計算を我々が独自に検証することはできない。ただ、消費者が求めていないクルマを売らないという主張は明白だ。つまり彼は、顧客の需要以上にハイブリッド車や電気自動車がもてはやされていると言っているわけである(詳しくはこちらの記事をどうぞ)。

次に何が起こるかを経験に基づいて推測すると、トランプ大統領は2025年の厳しい燃費目標を緩和し、恐らく現在のレベルに留めるように思われる。上記の自動車メーカーは既に現在の基準に合ったクルマの生産に投資していて、現在のレベルから下げる計画のない欧州のような海外市場についても考える必要がある。規模の経済を考慮するなら、できるだけ最大の市場が世界基準となるように、連邦基準を自動車メーカーが求めることになるだろう。

トランプ大統領がフィールズCEOの言い分を聞くかどうかは分からないが、フォードが考えを変えることはない。メキシコ工場の計画撤廃に2億ドル(約230億円)の損失があったが、昨年過去2番目の好業績を挙げた大企業フォード全体の業績からみると、それ程大きな額ではない。しかし、フォードの優先事項について、トランプ大統領に対する重要な意思表示となったはずだ。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー