1973年型フォルクスワーゲン「スーパービートル」をデンバーの廃車置場で発見
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空冷エンジンを搭載するオリジナルのフォルクスワーゲン「タイプ1」は「ビートル」として親しまれ、米国では1946年から1979年モデルイヤーまで長きに渡り販売されていた。その特徴的な姿は、少なくとも1980年代後半まではありとあらゆる地域で見掛けたものだった。しかし、1930年代の技術をベースとしたこのクルマは、1970年代になる頃には、パワーが不足し燃費も悪く安全性も低いと考えられるようになり、多くの個体は満足なメインテナンスも受けずに乗り倒された。やがてそれらのクルマは錆びて朽ち果てるか、あるいは事故で廃車となるか、または単に乗り潰されて、現代的な小型車に取って代わられた。今や廃車置場で見ることも少ないが、筆者は先日コロラド州デンバーで、希少な「スーパー・ビートル」を発見した。


1970年代初頭に新型として登場した「1302」とその後継「1303」は、米国では"スーパー・ビートル"と呼ばれた。平行して販売が続けられたオリジナルのビートルと比べると、フロントのサスペンションがトーションバー式からマクファーソン・ストラット式にアップグレードされている。フロント・フードの形状も少々異なるが、どちらも"ビートル"だ。



このクルマは、とにかく錆びやすい。アリゾナ州やニューメキシコ州であっても錆びてしまう。筆者が10代の頃にカリフォルニア州で乗っていた1958年型のビートルは、錆とは無縁と思われる"ゴールド・コースト"にあっても、購入したときにはすでにフロアが錆びてしまっていた。この1973年型には、発泡スプレーで錆びた部分を修復した何とも不気味な形跡が見られる。



タイプ1のエンジンを米国の厳しい排出ガス規制に適応させるのは大変難しく(しかもほとんどのオーナーがバルブの調整をしなかったので、これらのエンジンの多くはまともに動かなかった)、この1973年型「1303S」が搭載する水平対向4気筒エンジンの排気量はシリーズ最大の1.6リッターだが、最高出力は新車の状態で46hpに過ぎない。



リバースギアに入れる際は、シフトレバーを下に押し込んでから左手前に入れる必要があるため、風変りなシフトパターン表が描かれているのだ。



当時のコマーシャル映像によれば、「大きくてラグジュアリー」だそうだ。

By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー