「エレクトリック GT」レースに参戦するテスラ「モデルS」の走行映像が公開!
電気自動車による新たなレース・シリーズ「エレクトリックGT(EGT)チャンピオンシップ」最初のシーズン開幕が近づくに連れ、参戦ドライバーや競技車両となるテスラ「モデルS」が発表されて盛り上がりを見せてきたが、ついに今月24日、同車の走行映像が公開された。

下のビデオは、競技車両のテスラがサーキットの直線からコーナーへ向かって駆け抜ける姿が収められている。スピードがかなり速いので映像はごく短い。フランスのポー・アルノ・サーキットのS字コーナーを高速で走り抜けていく様子を見ると、リアに装着された巨大なウイングもうまく機能しているようだ。映像をよく見れば、この競技車両に備わるスピードとハンドリング性能の高さが分かるだろう。その音にも注目してほしい。



また、今月13日には英国バーミンガムで開催された「オートスポーツ・インターナショナル 2017」で、この参戦車両とシリーズの内容についてさらなる詳細が発表された。イベント会場となった「Live Action Arena(ライブ・アクション・アリーナ)」でのパフォーマンス映像も併せて公開され、派手な音楽が流れる中、同車がタイヤスモークを巻き上げる姿が収められている。



このレースでは競技用に改造したテスラ「モデルS P100D」を使用する予定となっている。だが、YouTubeに投稿された1本目のビデオに映っているのは、「P100」のハッシュタグが付いているものの、初期にテスト用車両として製作された「モデルS P85D」ではないかと思われる。レースで使用されることが決定したP100Dは、市販されている状態から500kg近く軽量化され、2基のモーターは合計最高出力778hpを発生、0-100km/hを驚異的な2.1秒で加速するという。つまり、今後アップされる動画で見られる最新の競技車両は、この映像のクルマよりも速いということだ。

正式な開催日程はまだ発表されていないが、今年後半の開催時には10チームから各2名のドライバーが出場する予定だ。現在のところ、エントリー・リストには速くて美しいことから人気が高いレイラーニ・ミュンターの名前もある。環境活動家でもある彼女はこれまで、自身の知名度を利用して環境運動の促進を行ってきた。レースは欧州では7つのサーキットで開催され、米国でもノンタイトル戦が予定されている。開催にあたって同じ電動自動車レースのフォーミュラEを参考にしているのだろう、EGTはプレスリリースで、「どのレースでも、サステナビリティ(持続可能性)を目的としたテクノロジーとイノベーションを、サーキットとその周辺で実感できる祭典になるだろう」と述べている。

また、第1シーズンではテスラ独自の急速充電「スーパーチャージャー」ではなく、CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電方式を採用することが発表されたこともお伝えしておこう。EGTは、電気自動車の充電システムを開発するマグナム・キャップ社をチャージング・プロバイダーに迎え入れたことを発表し、同社が開発する55kWの充電システム20基をオーダー済みだという。これらは参戦車両1台に1基ずつ割り当てられることになる。


By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー