米国の3大自動車メーカー首脳陣がトランプ大統領と会談  さらなる国内雇用を要求された各メーカーCEOの反応は?
予想通り、ドナルド・トランプ米国大統領は、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)フォードゼネラル・モーターズ(GM)の首脳陣と会談を24日午前(現地時間)に行い、米国内での雇用創出を促進するよう要求した。この会談に先立ち、トランプ氏は「私は、国内市場向けのクルマのために新しい工場を国内に建設してもらいたいと考えている!」とツイートしていた。会談の内容がすべて公開されている訳ではないが、大統領は「自動車産業のリーダーたちと素晴らしい会談を行った」とツイート。会談後には、FCAのセルジオ・マルキオンネCEO、フォードのマーク・フィールズCEO、GMのメアリー・バーラCEOが揃って好意的な反応を示している。

バーラCEOは声明で「大変建設的で多岐に渡った」会談だと評し、「強力かつ競争力のある経済と自動車産業を支援するための政策」と「環境と安全性を支援するための政策」について集中的な議論が行われたと言及。これは注目すべき発言だ。なぜなら、トランプ大統領は「私は大体において環境保護主義者だ。環境保護主義はいいことだと思うが、制御不能だ」と発言したと報じられているのだ。

また、フィールズCEOは会談後に報道陣に対して「我々は、米国の製造業に真の復興をもたらすための税制や法制、輸出入について、大統領とその政権と共に取り組めることを期待している」と語っている。同氏は、特にトランプ大統領が環太平洋パートナーシップ(TPP)からの撤退を決めたことを取り上げ、「我々はすべての貿易障壁の根幹は為替操作だと繰り返し訴えており、それによってTPPは有意義な取引ができなくなった。この悪質な貿易協定から撤退する大統領の勇気に我々は感謝している」と発言した。

そしてマルキオンネCEOは、米国の製造業に焦点を当てた発言をしている。「米国をビジネスのしやすい場所にするという大統領の着目点に感謝している。我々は米国の製造業を強固にするためにトランプ大統領や議員の皆さんと共に取り組むことを楽しみにしている」と語った。

おそらく、発言された内容や招待された人物と同じくらい、発言されなかった内容や招待されなかった人物にも関心が寄せられているだろう。トランプ大統領は米国の自動車メーカーがメキシコに工場を持つことに対する嫌悪感を声高に示してきたが、北米自由貿易協定(NAFTA)については大統領からも各自動車メーカーのCEOからも、会談後に何の言及もなかった。また、米国にある工場に巨額の投資を行い、米国で多くの自動車を製造しているドイツ、日本、韓国の自動車メーカーの首脳陣とも、トランプ大統領は会談を開く予定はあるのか、というのも気になるところだ。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー