アリゾナ州スコッツデールで開催された名車オークション、今年の最高落札価格を記録したのはジャガー
先週末に米国アリゾナ州スコッツデールで、毎年恒例の名車オークションが開催されたが、その結果をご覧になれば、有名な自動車オークションは一般人の手の届かない所だと思い知らされるかもしれない。7社のオークション会社が出品する合計3,486台のクルマが目まぐるしく移動する上に、希少なクルマや価値のあるクルマは、多くの人が一生かかって稼ぐ金額よりも高い価格で競り落とされるのだ。100万ドル(約1億1,400万円)以上で落札されたクルマは約20台あり、その中で最高落札価格を記録したのは、ボナムスが出品した1963年製ジャガーEタイプ ライトウェイト」(写真)で、737万ドル(約8億3,700万円)だった。

クラシックカー専門の自動車保険会社Hagerty社によると、今年の売買総額は2億5,980万ドル(約295億円)に達したにも関わらず、この数字は同オークションの長い歴史の中では2番目になるという。2016年の売上総額より900万ドル(約10億2,200万円)アップしたが、金額が増加した大きな理由は、オークションに出品されたクルマの合計台数が12%増えたことによるものだ。ほとんどのクルマが10万ドル(約1,140万円)未満で落札され、平均の落札価格は、8万9,601ドル(約1,017万円)だった。

1963年型ジャガー Eタイプの他にも、数多くの希少かつ注目に値するクルマを手に入れるチャンスがあった。2番目に高額で落札されたのは、RMサザビーズが出品した1939年製メルセデス・ベンツ「540K スペシャル・ロードスター」の660万ドル(7億5,000万円)で、3位となったボナムスの1952年製フェラーリ「340 アメリカ・スパイダー・コンペティツィオーネ」の638万ドル(約7億3,000万円)と僅差だった。上位10台をフェラーリをはじめとする欧州の自動車メーカーのクルマが占める一方、落札価格の低いクルマにはクラシックな米国車が多かった。高額で落札されたクルマの多くは1970年以前に製造されているが、1995年製フェラーリ「F50」、2005年製ポルシェ「カレラGT」、2006年製フォード「GT」などの比較的新しいモデルも見受けられた。

2017年の全体的な傾向としては、米国の自動車メーカーのクルマに対する興味は上昇傾向にあるようだ。Hagerty社は、シボレー「コルベット」ポンティアック「ファイヤーバード」のような1980年代の米国製スポーツカーが意外にも多く売れていたと伝えている。この傾向が続くのか、2018年のオークションにも注目したい。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー