【ビデオ】フォルクスワーゲンが提示する将来のクルマのコクピット(ただしまだ問題もあり)
未来の自動車のインテリアがどのようなものになるか、確実なことは誰にも分からない。だが、今年のCES(国際家電ショー)では、いくつかの手掛かりが得られた。フォルクスワーゲン(VW)のブースには、3Dダッシュボードや次世代型ヘッドアップディスプレイ、視標追跡技術を備えたハイテクなインテリア・コンセプトが出展されており、ドライバーの注意を乱す要素を最小限に抑える技術と、美しいグラフィックスの組み合わせ方を、垣間見ることができたのだ。以下のビデオをチェックして、「フォルクスワーゲン・インタラクティブ・エクスペリエンス」がどんな仕組みであるかご覧いただき、うまく試せなかった機能は何だったか考えつつ読み進めていただきたい(ヒント:この未来の機能は難しい)


VWのインテリア・コンセプトで最もクールなものは、3Dメーターパネルだ。LCDスクリーンが2つあり、1つがもう1つの手前に配置されている。手前のスクリーンは基本的に透明なので、背後のスクリーンがほぼ常に見えている。手前のスクリーンが点灯していて両方のスクリーンが見える時は、特別なメガネを掛けなくてもクールな3D効果が生まれ、従来の1枚のパネルだけを使用したものよりも、はるかにリアルなグラフィックスを表現することができる。

インフォテインメント・システムのスクリーンには、一般的なタッチスクリーンが採用されている。コンテンツは、個人の「フォルクスワーゲン・ユーザーID」を使うことでドライバーの好みに合わせたものが用意される。つまり、VWのクルマであれば、たとえレンタカーであっても、クルマがドライバー好みの設定を把握してくれるということだ。

そしてAR(拡張現実)ヘッドアップ・ディスプレイは、フロントガラスに情報を映し出す点においては通常のヘッドアップ・ディスプレイと同様だが、これは従来のようなドライバーの視線から外れた小さなスクリーンに表示するのではなく、フロントガラスのもっと広い部分、最も適切な場所に投影することができる。例えばヴァーチャルな制限速度標識や道路名が、ガラスの向こうに見える実際の景色と重ね合わせて表示されるのだ。

今年のCESで筆者が最も注目していたのは視線追跡技術だった。しかし残念なことに、筆者がVWのコンセプト・ダッシュボード上にある小さな点をどれだけ長く凝視しても、カメラは筆者の視線を検出しようとするのだがシステムが作動しない。諦められず、同じような視線追跡技術を試演していたボッシュのブースでも試してみたが、やはりシステムは作動しなかった。

VWのエンジニアによると、問題は筆者が掛けていたメガネのレンズかも知れないとのこと。どうやらカメラは、偏光レンズを通して視線を認識することに問題があるようだ。確かに筆者が装着しているメガネにはブルーライトを90%以上カットするレンズが使われている。これは1日中パソコンの画面と向き合っている人の目の疲れを軽減するのに役立つとされているレンズだが、少なくとも現在の初期段階では視線追跡が作動しないという影響もあるようだ。また来年、挑戦してみよう。


By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー