英国のスポーツカー専門メーカー、ゼノス・カーズが倒産
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少量生産のスポーツカー・メーカーがまた1つ、窮地に陥っている。英国のゼノス・カーズが倒産して新たな投資家を模索しているとの報道があり、同社の公式ウェブサイトでは1月16日付で事業復興を専門とするロンドンのBegbies Traynor LLPから職員が派遣されている旨が伝えられている。

ゼノス・カーズは、ロータスとケータハムの重役を歴任したアンサー・アリ氏とマーク・エドワーズ氏が2012年に設立し、これまで「E10」と呼ばれる軽量スポーツカーと、その高性能版「E10 S」「E10 R」という3つのモデルを発表して来た。

いずれも車両重量は700〜725kgに抑えられ、エントリーモデルのE10は最高出力200hpのフォード製2.0リッター自然吸気直列4気筒エンジンを搭載。E10 Sには「フォーカスST」用の2.0リッター・ターボ「エコブースト」エンジンが搭載され、最高出力は250hp、さらにE10 Rでは2.3リッター・ターボが350hpを発揮するというが、その排気量や出力からみておそらく「フォーカスRS」用エンジンに違いない。しかし、ゼノスは同じエンジンを積むフォードのホットハッチよりはるかに軽量で、しかもミドシップの後輪駆動である。日本でも2016年からごく少数が輸入販売されていた。

我々はいずれのモデルにも試乗する機会を持てなかったが、ゼノスのクルマは様々な番組で取り上げられ、そのメリットやデメリットが分析されている。例えば『グランド・ツアー』のエピソード5では、ジェームズ・メイがE10 Sをかなり気に入った様子で、エンジンを唸らせながら軽快にモロッコの地を駆け抜けていた。しかし、ジェレミー・クラークソンは同車を彼の2016年ワーストカー・トップ10に選んでいる。クラークソンは、そのハンドリングやサウンドを称賛する一方で、あまりにうるさすぎることと、簡素な装備を酷評していた。加えて、神経質でアシストのないステアリングに疲れること、ブレーキが早くロックしてしまうことも欠点に挙げていた。ゼノスがこれらの指摘を改善できる機会が将来的にあるのかどうかは、時が経たなければ分からない。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー