【東京オートサロン2017】スズキは2輪のモータースポーツと4輪の市販車をコラボレーション
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スズキは今年の東京オートサロンに3台のカスタマイズカーを出展。いずれも個性的なドレスアップが施されているが、機械的には大きな変更は見られず、基本的にオーナーが自分の愛車をカスタムする際に参考になりそうな仕様を意図したという。




昨年12月に発表されたばかりの「スイフト」と、人気のクロスオーバー「イグニス」は、スズキならではの2輪によるモータースポーツとのコラボレーション。「スイフト レーサー RS」は、マニュアル・トランスミッションの「スイフト RS」をベースに、MotoGPに参戦する「チームスズキ エクスター」と同じトリトン・ブルーでボディを塗装し、各部にイエローのアクセントが入れられている。ローダウンさせた足回りには17インチRays製「GRAM LIGHTS」ホイールを組み合わせ、ブリヂストンのスポーティ・タイヤ「POTENZA Adrenalin RE003」の195/45R17サイズを装着。ダッシュボードの上に追加されているのはオートゲージ製のワーニング・ライト付きタコメーターだ。



チャンピオン・イエローで塗られたイグニスは、全日本モトクロス選手権に参戦する「RM-Z450WS」をイメージ。こちらはオフロードに合わせて足回りをリフトアップし、定番のRays製「VOLK RACING TE37」ホイールにダンロップのダート用タイヤ「DIREZZA 87R」の185/60R15タイヤを履いている。

両車とも室内には特製ロールケージを入れ、レカロ製シートとボディ・カラーに合わせた色のHPI製レーシング・ハーネスが装備されていた。ただし、パワートレインについては、スズキの方にお訊きしたところ「特に話せることはない」そうだ。車体に合わせて製作されたロールケージを除けば、基本的には既製品のアフターパーツを組み合わせたもの。一番苦労されたのはボディのラッピングだとか。スズキの方によれば、当然ながら2輪車のカラーリングは「インスピレーションを受けただけ」に過ぎず、そのままそっくり流用できるわけではないので、クルマのスタイルに合ったカラーリングをデザインしなければならなかったという。



モータースポーツで活躍する2輪の競技用マシンと並べてスズキのスポーツ・イメージをアピールするのが狙い...というわけだが、その心情は「ブースが賑わってもらえれば」というわりと軽いノリらしい。来年は新型「スイフト スポーツ」を使ったもっと本格的なスポーツ・カスタマイズも見られますね、と訊いたところ、「(スイフト スポーツを)開発していることは事実ですが、詳しい内容については本当に我々も聞かされていないんです」とのことだった。



もう1台の「スペーシアカスタムZ プレミアム」は、名前の通り「スペーシアカスタムZ」にプレミアム性を付加、つまり高級感と重厚感を高めたモデル。ブラックのボディ・カラーには大粒径のメタリックフレークが入っており、光が当たるとキラキラとかなり派手目に輝く。ホイールはRaysの「VERSUS STRATAGIA Lucianna」16インチ。インテリアだけでなくルーフまで白のクロコダイル調レザーで覆われている。小さくても存在感を放つ塗装は面白いが、メーカー純正色として採用するのは難しそうだ。市販化を睨んだモデルというよりも、オーナーやカスタム・ショップを刺激して市場を活性化させることが狙いらしい。




3台いずれも、それほど多くの予算を掛けているようには見えないのだが、会場における注目度は十分に高かった。自社のクルマをどうすれば顧客にアピールできるか、スズキはよく心得ている。それは通常の製品作りにも共通するスズキの強かさと言えるかもしれない。