MINI GIOMIC
MINIのチューニングやカスタムを提案する「GIOMIC」。そのモータースポーツ部門であるジオミック・モータースポーツが、MINIによるワンメイクレースの開催を東京オートサロンで発表した。


これは2002年から英国で開催されている「MINI CHALLENGE」を、アジアでも開催しようというもの。そしてその皮切りとして、まずは日本から年間5戦のシリーズを立ち上げようと、カップカーの輸入を開始したのである。


カップカーのベースとなるのは、現行F56型ミニの最強バージョンである「ジョンクーパーワークス」(231ps)。参戦コストを抑えるべくボディへのスポット増しなどは敢えて行っていないとの話だったが、その作りはかなり本格的で正直見ているだけでワクワクした。


FIA基準のロールケージはガジェットによってAピラーへと接合されているし、ドライバーの安全を確保するべく数え切れないほどのバーが張り巡らされているにもかかわらず、その車重は1070kgに抑えられている。またこの手のワンメイクレース車両としては珍しく、6速シーケンシャルドッグミッションが採用されているのだ。


完全なトラック専用マシンとなるため、その足下にはスリックタイヤが用意される。イギリス本国ではダンロップを採用しているが、供給のしやすさなどを考慮して日本でのタイヤはまだ決定されていない。17×8Jのタイヤを装着するべく専用のワイドボディキットが奢られ、サスペンションには本格的な減衰調整が可能となる3wayのレーシングダンパーを装着。ブレーキはフロントにALCON社製の対抗4ピストンキャリパーとローターが装着されていた。


これをテストした壷林貴也選手によると「FFながら旋回性が素直で、セッティング次第でニュートラルステアがきちんと作り出せます。またその滑り出しは穏やかで、楽しみながらドライビングを覚えるにはうってつけのレーシングカーになっていると思います。足回りやデフのセッティングが絶妙で、クリップからアクセルを踏み込んでも、プッシュアンダーが出ないのもいいですね」と、その印象を語ってくれた。


確かに英国でのレースの様子をYOUTUBEなどで見ると、かなりアグレッシブ。しかしそれは、ドライバーが荒っぽいというよりも(もちろんその気質もあるだろうけれど)、それくらいこのカップカーの自由度が高いということなのだろう。

MINI GIOMIC
ちなみにこれをサーキットで走らせたタイムは、筑波が1分2秒、富士スピードウェイが1分56秒と、ジェントルマンドライバーには十分な速さ(ちなみにユーズドタイヤでのタイムだ!)。その価格は890万円(税別)とそれなりにまとまった金額になっているが、そもそものベース車両価格(404万円)や、そこに加えられるレーシングパーツのクオリティを考えると、これはバーゲンプライスと言えるだろう。


レース形式は予選でグリッドを決定し、20分間のスプリントで決勝レースが行われる。
'17年はその魅力をコマーシャルすべく年間2戦のプレレースを開催。年間5戦(ツインリンクもてぎ、筑波、袖ヶ浦フォレストレースウェイ、富士スピードウェイ、鈴鹿を予定)での開催は'18年からという「MINI CHALLENGE JAPAN」。

ホスピタリティの充実や、ロガーデータを利用したドライビングアカデミーの開講など、実際のレース以外でもMINIとのレーシングライフを満喫できるプログラムも開催予定だという。マツダのMX-5 GLOBAL CUPと双璧となる、魅力的なジェントルマンレースのプログラムになってくれたら嬉しい。

■GIOMIC 公式サイト
http://giomic.com/


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