スペインのアクシオナが、史上初めて電気自動車でダカールラリーを完走!
ダカールラリーは、あらゆる車両とそれらを操縦する人間にとって非常に過酷なレースだ。1月14日に幕を閉じた2017年のダカールラリーも、決して例外ではなかった。今年は、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイを横断する全長約9,000㎞のコースだったが、激しい雨や土砂崩れという大惨事に見舞われて、参加車両の4分の1以上がリタイアを余儀なくされる波乱の展開となった。最終的に、自動車部門ではプジョーのステファン・ペテランセルが、チームメイトのセバスチャン・ローブを抑えて辛くも勝利を収めている。それに比べると順位でははるか後方であるとはいえ、スペインの大手エネルギー総合企業Acciona(アクシオナ)は、史上初めて電気自動車(EV)でダカールラリーを完走して歴史的偉業を成し遂げた

「100% EcoPowered(100%エコパワード)」と呼ばれるアクシオナの4輪駆動車は、最高出力250kW(340ps)と最大トルク81.6kgmを発生する電動モーターをフロントに搭載。これに150kWhの電力を供給する6基のバッテリモジュールは、それぞれ独立して充電を行うことにより停車時間の短縮が可能となった。ルーフに取り付けられた100Wのソーラーパネルも、このゼロエミッションカーの走りをレース中ずっと支え続けた。

ダカールラリー 2017は、アクシオナにとって3度目の挑戦だった。100%エコパワードは自動車部門では最下位の57位に終わったが、完走を果たしたことはドライバーを務めたAriel JatónとTito Rolónだけでなく、ダカール出場を「持続可能性への挑戦」と宣言していたアクシオナの研究開発チームにとっての勝利といえるだろう。今回の結果は、バッテリー駆動車が地球上で最も厳しい環境において、わずか1gの有害ガスも排出せずに戦えることを見事に証明したのだ。

ドライバーのAriel Jatónは「冒険は終わった。今年のダカールは、天候とボリビアの高地に苦しめられた非常に厳しい戦いだった。南米で最も過酷なレースを完走できたこと、しかもEVで成し遂げたことに感激している」と語っている。

下のビデオで、そのハイライト・シーンを是非ご覧いただきたい。




By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー