ルノー、小型EV「トゥイージー」のプラットフォームをオープンソース化
2014年にテスラモーターズは、同社が保有する全ての特許を開放すると宣言し、自社の電気自動車(EV)の技術を事実上オープンソース化したことで、イーロン・マスクCEOは世界中の技術者たちのアイドルとなった。それから2年以上が経った今、フランスを本拠地とするルノーが、軽量EVの関連技術に関して同様の行動に出たようだと、環境問題専門サイト『Treehugger』が伝えている。ルノーが開放する技術は「トゥイージー」のベースとなっているもので、テスラ「モデルS」とはクルマのレベルが違うが、特許開放という点では同じである。


今回ルノーは、自動車をDIYする方法をオープンソースに提供するOSVehicle社と、英国の半導体メーカーであるARM社と提携し、一般向け大手メーカーが関わるものとしては初のオープンソース・プラットフォームをリリースする。つまり第三者がルノーの「POM」(プラットフォーム・オープン・マインド)と呼ばれるプラットフォームを利用して、自作のEVを製作できるということだ。この後輪駆動のドライブトレイン技術は1度の充電による航続距離は100kmで、最高速度は45km/hと80km/hのどちらかを選択できる。この技術に関しては、OSVehicleが提供している5分間の動画にて確認できるのでぜひ視聴してもらいたい(英語のみ)。

OSVehicle(OSはオープンソースの略)が初めてニュースに取り上げられたのは2014年、「TABBY」とEVモデル「Urban TABBY」を発表した時である。このクルマは、チャレンジ精神旺盛なDIY好きな人ならば約1時間で組み立てられるという触れ込みだった。EVのオープンソース・ハードウェア・プラットフォーム「TABBY EVO」には様々な規格があり、価格はおよそ1万2,500ドル(約143万円)から2万ドル(約230万円)でホームページから購入できる。残念ながら、日本では公道走行できないようだ。

EVに関する情報サイト『Inside EV』に掲載された欧州におけるEVの販売台数を見ると、一番最近のデータである11月のトゥイージーの売れ行きが前年比20%増となっている。とはいえ、トゥイージーが少数販売車であることには変わりなく、同月の売り上げは187台のみだった。これに対して、ルノーのもっと実用的なサイズのEVである「ZOE」は、11月に1,488台が販売されている。

CES 2017 DEMO Renault POM with OSVehicle & ARM from OSVehicle on Vimeo.

By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー