マセラティ、マイナーチェンジした「クアトロポルテ」を日本でも発売 2種類の新トリムも設定
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マセラティ ジャパンは16日、昨年6月にマイナーチェンジが施されたクアトロポルテ」の日本市場導入を発表。全国の正規販売店で同日より販売を開始した。

イタリア語で「4枚の扉」を意味するクアトロポルテは、その簡潔な名前が表す通り、1963年に初代が登場した際にはマセラティ唯一の4ドア・セダンだった。現在では日本におけるマセラティの売上げで約6割を占める「ギブリ」(セグメントではレクサスの「GS」に次ぐ2位だとか)や、期待の新型SUV「レヴァント」があるため、"マセラティの4ドア"は珍しくなくなったが、それでもギブリより299mmも長い車体と172mmも長いホイールベースは、フラッグシップに相応しい風格を感じさせる。さらに"フェラーリのV8エンジン"が用意されている4ドアのマセラティも、クアトロポルテだけである。



今回のマイナーチェンジでは前後バンパーの形状が変更され、フロント・グリルにはマセラティ創業100周年を記念して発表されたコンセプトカー「アルフィエーリ」に似たクロームのバーが際立つデザインが与えられた。その内部には、新たに電動調整式アクティブ・シャッターを装備。通常時は閉じることで空気抵抗を低減させ、エンジンとラジエターにさらなる冷却が必要なときには開いてより多くの空気を吸入する。


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ダッシュボード中央に備わる8.4インチ・ディスプレイのハーマン製インフォテインメント・システムは「マセラティ・タッチコントロール・プラス」に進化した。画面は落ち着いたデザインに変更され、センターコンソールにはこれを直観的に操作できるロータリー・コントロールが装備された。画面に表示するアプリは自由に選べ、配置も変えられる。Apple CarPlayとGoogle Android Autoにも対応した。



また、これを機に現代の高級サルーンには必須といえる数々の先進運転支援機能も採用され、ストップ&ゴー機能に対応した「アダプティブ・クルーズ・コントロール」や、前方に衝突の危険性を感知するとドライバーに警告する「フォワート・コリジョン・ワーニング」と、それでもドライバーが回避動作を起こさない場合に自動制御ブレーキを作動させる「アドバンスド・エマージェンシー・ブレーキ」、車線のはみ出しを警告する「レーン・デパーチャー・ワーニング」、リアのレーダー・センサーが死角にある車両を検知する「ブラインド・スポット・ディテクション」などが装備された。



さらに今回、クアトロポルテには標準仕様の他に、ラグジュアリー性を高めた「グランルッソ」とスポーツ性を強調した「グランスポーツ」という2種類のトリムが設定された。それぞれの趣向に合わせて異なるデザインのバンパーが与えられ、グランルッソが20インチの「マーキュリオ」ホイールと黒いブレーキ・キャリパーを装備するのに対し、グランスポーツにはセンターのエンブレムがブルーに塗られた20インチ「ウラーノ」ホイールと赤いブレーキ・キャリパーが装着される。



グランルッソのインテリアはエルメネジルド・ゼニアがマセラティのために仕立てた特別なシルク・ファブリックがシート、ドア、ルーフライニング、サンバイザーに張られ、ダッシュボードやステアリングにはラディカ・ウッドが使用される。これに対しグランスポーツはスポーツ・シートが装備され、パドルシフトも標準で装備。トリムはピアノブラックのウッドが標準だが、カーボンも選べる。




エンジンはベース・グレードに搭載される3.0リッターV型6気筒ツインターボの最高出力が、従来の330psから350psに引き上げられた。最大トルクは51.0kgmのまま変わらず。「クアトロポルテ S」および4輪駆動の「クアトロポルテ SQ4」は同じ3.0リッターV6ながら最高出力410ps、最大トルク56.1kgmを発生。最上級グレード「クアトロポルテ GTS」の3.8リッターV型8気筒ツインターボは、最高出力530psと最大トルク66.3kgm(オーバーブースト時は72.4kgm)を発揮する。これらのエンジンは全てイタリア・マラネッロにあるフェラーリの工場で製造されている。トランスミッションは全車ZF製8速ATが組み合わされる。



価格はベース・グレードのクアトロポルテが1,206万円、そのグランルッソは1,334万円(ベース・グレードではグランスポーツは選べない)。クアトロポルテ Sは200万円高の1,406万円。グランルッソおよびグランスポーツは1,534万円。4輪駆動のクアトロポルテ SQ4ではそれぞれ103万円プラスとなる。そしてクアトロポルテ GTSはグランルッソまたはグランスポーツのみ(標準仕様はなし)で、どちらも1,946万円。全11色のボディ・カラーと、様々な内装のレザー、トリム、ホイール、パッケージ・オプションが用意されている。ステアリングは右と左から選べる。ちなみに現在では日本のマセラティ・オーナーの約4割が右ハンドルを選ぶそうだ。



マセラティ ジャパンによれば、クアトロポルテは「タキシードを着てデートにも行ける、レーシング・スーツを着てサーキットも走れる」4ドア・セダンであるという。そんな二面性をそれぞれの方向に強調したのが、今回から導入された2種類のトリムということになるだろう。さらにオーナーは好みや用途に合わせて、3種類のエンジンと2種類の駆動方式から選ぶことができる。そしてどの仕様を選んでも、ドイツや日本の高級サルーンにはないイタリア産ならではの魅力が味わえることは確かだ。


マセラティ 公式サイト
http://www.maserati.co.jp/


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