フランス検察当局、ディーゼル車に排出ガス不正の疑いでルノーを捜査
米国環境保護庁(EPA)は12日、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)が「ジープ・グランドチェロキー」と「ラム 1500」の3.0リッターV6ターボ・ディーゼルに、EPAに非公開のソフトウェアを搭載して排出ガス試験をごまかしていたと発表し、先週はディーゼル車の愛好家にとって喜ばしくない週となった。だが、今度はルノーが渦中にある。フランスの検察当局は、ルノーフォルクスワーゲン(VW)同様の方法で排出ガスの不正を働いているとして捜査を開始したという。規制値の10倍上回る窒素酸化物(NOx)の排出が疑われている。

フランスの日刊紙『Le Figaro』によると、ルノーは、その捜査を「把握している」が、同社のクルマは排出ガス規制に問題はないと主張している。同社が不正を働いていないかどうか、3人の予備判事が捜査を行う予定だ。VWとは異なり、今回の不正デバイスはソフトウェアではなくハードウェアだとみられている。

なぜルノーだけやり玉に挙げられたのかは明らかではない。というのも、フランス政府が立ち上げた委員会は以前にも、シエトロンプジョー、ルノー、トヨタフォードなどの52車種の排出ガス検査を行い、その検査で程度の差はあるものの、ほとんどの車種が規制値を上回っていたことが発覚したのだ。フランスでは規制値の2.1倍までの超過を許容範囲として認めており、いくつかの車種はその値をはるかに下回ったものの、ルノー以外にもその許容範囲を超えている車種は見られた。

実際、ルノーの排出ガス不正の可能性が疑われたのは、これが初めてではない。2015年11月には、ドイツのある環境団体の検査によりルノー「エスパス」が規制値の25倍だったと追及されている。この結果はスイスのベルン応用科学大学と環境シンクタンクの国際クリーン交通委員会(ICCT)と共同で発表されたもので、ルノーは同大学で行われた検査はフランス政府の検査と異なると主張。同社のクルマは規制に合致していると反論している。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー