今年のオートサロンで、一番その内容が充実していたメーカーはホンダだとボクは思う(そもそもオートサロンはカスタムカーの祭典だという話もあるが)。そのフラグシップであるNSXを3台も展示し、その2台はなんと平置き。これ以外にもF1やスーパーフォーミュラ、NSX GTを展示するなど、新年の幕開けをアグレッシブに彩っていた。


そんなホンダが一番力を入れてアナウンスしたのが、6年ぶりとなるシビックの日本市場復活だ。壇上には「5ドアハッチバック」を中心に、「4ドアセダン」と「タイプR」がその両脇を陣取った。


これは2015年に登場した10代目シビックがベースとなったプロトタイプ。日本仕様はインテリアが異なるようで、当日は外観のみがお披露目された。そのデザインはかつてのフォードのキネティックデザインともタメを張るエッジーなラインとパッキパキな面で構成されており、完全なアメリカ風味。リアのブーメランテールなどはシリーズでも一番派手な意匠で、日本人にウケるのかはわからないが、個人的には挑戦的で好ましいと感じた。


またそのプロポーションはCセグメントの枠を目一杯使い切った伸びやかさがあり、セダンはクーペ的、ハッチもスポーツバックのような美しい仕上がりとなっている。とにかくそのパーツひとつひとつが巨大で、まるで金髪美女を見ているような気分になるが、アメリカのどでかい街並みにはこれくらいの迫力が必要なのだろう。


搭載されるエンジンは1.5リッターの直噴VTECターボ(174ps)。トランスミッションについての言及はなかったが、北米仕様を見る限り6MTかCVTの選択になるだろう。駆動方式はFFだ。


Honda CIVIC
この2車種と同時にこの夏、タイプRも発売される。パリショーでデビューしたタイプRは日本の地を踏んでもまだ肝心な部分をアンベールしたままだったが、現時点で2リッター直噴ターボのユニットの踏襲はほぼ決定的。その最高出力は先代の310psを超えて、340ps以上とウワサされている。


またその外観を見てもわかる通り空力には相当力を入れているようだ。それはフロントフェンダーのエアアウトレットやルーフ後端にあるボーテックスジェネレーター(気流の渦を作り、リアガラス付近の負圧を後方へ流す空力デバイス)、複雑なリアウイングの形状を見てもよくわかる。また今回のシャシーから、リアサスペンションがマルチリンクとなっているのにも注目だ。ターゲットはずばり、ルノーやフォルクスワーゲンが待つニュルブルクリンクだろう。


生産はセダンが日本の埼玉製作所、5ドアハッチとタイプRがイギリスのスゥインドン工場。北米でのセダンの価格が18740ドルからとなっていることをいても、その価格は200万円台前半、もしくは中盤スタートといったところか。またタイプRが前回のような限定発売ではなく、カタログモデルになる可能性が高い、というのがファンにとってはホッとするところだろう。

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp/


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