【北米国際オートショー】日産、欧州ので人気の高い「キャシュカイ」を「ローグスポーツ」の名で米国に導入
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日産が北米市場で販売している「ローグ」(日本や欧州では「エクストレイル」の名前で販売)の2017年モデルは、スタイリングがリフレッシュされ、ハイブリッドモデルも追加されたのだが、その弟分としてよく似た外観の5人乗りSUV「ローグ スポーツ」が、現在開催中の北米国際オートショーで発表された。

実を言うと、このローグ スポーツは同社が欧州で販売する「キャシュカイ」をそのまま輸入してきたようなクルマなのだが、こうして我が国でも正式にこのスタイリッシュなSUVが導入されることになったわけだ。同車はルノー・日産が共同開発したエンジニアリング・アーキテクチャー「コモン・モジュール・ファミリー」(CMF)をベースに設計されており、ホイールベースはローグより2.3インチ(約60mm)だけ短い。ただし、全長は12.1インチ(約310mm)もコンパクトだ。「ヴァーサ セダン(日本名:ラティオ)」と比べても3インチ(75mm)ほど小さい。だからといって窮屈というわけではない。キャラクターラインを効かせたボディの全幅は、中型車のローグと同じくらいワイドだからだ。

車体後部のカーゴ・スペースがごっそり削り落とされたローグ スポーツは、2列目座席を折りたたまない状態でも約648リッターの荷室容量が確保されている。とはいえ、ローグより481リッターも小さい。しかし、2列目座席を折りたためば約1,730リッターの空間が生まれ、ローグとの差はたった255リッターほどだ。

フード下に積まれた2.0リッター直列4気筒エンジンは最高出力141hp、最大トルク20.3kgmを発揮し、日産独自のトランスミッション「エクストロニックCVT」と組み合わされる。しかし、このスペックとトランスミッションでは、ローグ スポーツという名前に相応しい存在でいることは難しいかもしれない。もっとも、標準のローグもハンドリング性能が特に評価されたことはないが、そのことが同車の驚異的な売上を妨げることはなかった。ローグ スポーツはリアのマルチリンク式サスペンションや、前後に備わるスタビライザーとツインチューブ式ショックアブソーバーを最大限に活用するだろう。

2017年春に発売されるこのクルマには、10種類のエクステリア・カラーと2種類のインテリア・カラーが用意され、「S」「SV」「SL」という3グレードから、前輪駆動または全輪駆動の選択が可能だ。日産は低価格でエントリー・モデルを提供することを目指しており、Sはホイールカバー付き16インチ・ホイールを装着するが、ヒルスタートアシスト、ブレーキ制御によるトルクベクタリングを特徴とするアクティブトレースコントロール、アクティブエンジンブレーキ、アクティブライドコントロールといった基本的な機能は搭載されている。SVは17インチのアロイホイール、キーレススタート、クライメート・コントロール、状況に応じて後部座席を折りたためるディバイド&ハイド・カーゴシステム(Divide-N-Hide Cargo System)を備え、運転席には電動シートを装備。SLは19インチのアロイホイールを標準装備し、インテリアには高級感のあるレザーを採用、前席にはシートヒーターが備わり、リモートエンジンスターター、アラウンドビューモニター、7インチのタッチスクリーンを使ったNissanConnectナビゲーション・システムを装備する。

さらに最先端の機能としては、フォワードエマージェンシーブレーキング(FEB)とリアクロストラフィックアラート(RCTA)がオプションに登場した。他にも、「Sアピアランス・パッケージ」や「SVオールウェザー・パッケージ」、「プレミアム・パッケージ」(SV及びSL)、「SLプラチナム・パッケージ」といった仕様に関する5種類のパッケージが用意されている。

2016年、ローグの販売台数はセダンの「アルティマ」を上回り、北米市場において最も売れた日産車となった。同社は長年人気の高いコンパクトSUVセグメントに強く、ローグスポーツはさらに多くの顧客を惹き付けることになりそうだ。



By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー