80周年を迎えたMOPARの歴史を、過去の広告で振り返る
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MOPARは単なるクルマのパーツ・ブランド以上の存在だ。1937年に不凍液のブランドとして誕生したMOPARは、80年後の現在、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のアイコン的なアフターマーケット部門に成長し、マッスルカーからスマートフォンのアプリに至るまで、あらゆるものを手掛けることで知られている。

MOPARの発展は、過去に作られた広告に表れている。様々な時代における同ブランドの資質が見事に描かれているからだ。MOPARの80周年を祝う1年の始まりに、その長い歴史から再発見された過去の広告は、その時々の旧クライスラー社とアメリカの風潮を写したスナップショットである。カラフルで自由奔放な1972年の広告はTシャツの宣伝だ。1964年の地味な広告はMOPARの製品の多彩さを強調したもので、「sorry, we ran out of space!」という見出しが付いている。扱っているパーツが多すぎて、全ては載せきれなかったということだ。



もう1つの1960年代の広告はMOPARの新しいワイヤー・ケーブル製品の宣伝で、雑誌の見開き広告か多段組みの新聞広告だったと思われる。さらにさかのぼって1940年代の広告は、楽しげに髪を風になびかせているイラストでラジオを宣伝するもの。同時代の広告には、ワード・クリーバー(米国で1950~60年代に放映されたテレビドラマ『ビーバーちゃん』の登場人物)のようなタイプの男性がハードトップにワックスをかけているものもある。もう少し最近の1989年の広告は、ちょうどマッスルカー時代に対する郷愁が強まっていた頃で、MOPARのマッスルカーの伝統を利用してレストアとカスタマイズを消費者に勧めている。



「MOPARブランドは、自動車業界で比類なき地位を占めています。ブランド名の認知度、サービス範囲、そして熱心な顧客を有し、これに匹敵する自動車サービス・パーツ関連組織は他にありません」と、MOPARの責任者を務めるピエトロ・ゴーリエール氏はプレスリリースの中で述べている。

今回の広告は昔を振り返るものであるが、MOPARは誕生80周年を契機に将来にも目を向けており、現代的なサービスの提供、モータースポーツ活動、そしてラム「レベル」のような特別限定モデルの計画に言及している。

こうした冒険的な取り組みはMOPARのサービス範囲を拡大し、消費者の認識を高めてきた。世の中には、自分のクルマに使っているアフターマーケット製品がどのブランドであるかを知らない人も多いのだ。今でもパーツの販売を重視しているとはいえ、過去の広告が示しているように、MOPARは常にそれ以上の存在であり続けている。


By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー