【北米国際オートショー2017】レクサス、11年振りにフルモデルチェンジした新型「LS」を発表
レクサスは9日、現在デトロイトで開催中の北米国際オートショーにおいて、11年振りにフルモデルチェンジしたフラッグシップ・セダンの新型「LS」を発表した。

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日本ではトヨタ「セルシオ」と呼ばれた初代が1989年に登場して以来、5代目にあたる新型LSで一見して分かる最大の特徴は、新開発の「GA-L(global architecture for luxury vehicles)」プラットフォームを採用することで実現したという低く構えたスタイリング。これをレクサスでは「クーペシルエット」と呼ぶ。レクサスのセダンで初めて、片側3枚ずつのサイド・ウィンドウを持つ6ライト・キャビンと、そのガラスの内側にサイド・ピラーを統合したフラッシュサーフェイス・ウインドウが採用された。




全長5,235mm × 全幅1,900mm × 全高1,450mm(北米仕様)というサイズは、先代より125mm長く、25mm幅広く、そして25mm低い。同じプラットフォームを一足先に採用した「LC500」より延長されたホイールベースは3,125mmと、先代のロング・バージョンと比べても35mm長い。ホイールは19インチと20インチが用意される。



後部まで伸びたルーフラインと、前傾した後部ドア後端、そこからワイドに膨らんだフェンダーは、確かに保守的な4ドア・セダンのスタイルとは一線を画す。このボディ造形の抑揚を強調するため、レクサス独自の「ソニック」と呼ばれる二層構造の塗装技術をさらに進化させ、「金属を削りだしたような印象を与える」と同社が誇る新規開発色「マンガンラスター」を採用した。



インテリアは、ドア・バネルまで続く水平基調のインストゥルメント・パネルが「広がり感」を感じさせると同時に、厚みのあるソフトなコンソール・アームレストで「心地よい安心感を創出」したという。その中央には12.3インチのナビゲーション用ディスプレイが備わり、オプションで現在世界最大という24インチのカラー表示HUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)も装備可能。トリムには「アートウッド・オーガニック」などの新しい木目パネルも用意された。



運転席には「ドライバーの体格を問わず高いホールド性を確保しながら、長時間座っていても快適であること」を目指し、骨盤、大腿部、背中から肩、脇にかけて最適なサポート位置をきめ細かく設定できるシートを採用。さらにエアブラダ(空気袋)によって背中から大腿部にかけて押圧するマッサージ機能も備わる。後部座席は「人を包み込む連続性のある空間」を目指し、ドアトリムとシートバックがつながりを感じさせるデザインとなっている。広い足元スペースに加え、タッチパネルでヒーターやマッサージ機能を設定できるオットマン付きパワーシートを採用することで「くつろぎの空間を提供」するという。車高が低くなったため、エアサスペンションにはクルマに乗り込む際に車高を引き上げる機能が初採用された。



北米仕様の「LS500」に搭載されるエンジンは新開発のV型6気筒ツインターボ。3,445ccの排気量から最高出力421ps/5,200-6,000rpmと最大トルク61kgm/1,600-4,800rpmを発生し、後輪または4輪を駆動する。0-60mph(約96.6km/h)加速の目標タイムは後輪駆動で4.5秒。レクサスによれば「圧倒的な静粛性」と「フラットなトルク特性を活かした爽快な加速フィーリング」を実現したというこのエンジンに、トルクコンバーター式の10速オートマチック・トランスミッション「Direct Shift 10AT」を組み合わせることで、「優れた環境性能や快適性」と「切れ味の良い変速」を高い次元で両立したという。パワートレインのレスポンスは、ドライブ・モードを「ノーマル」から「スポーツ」さらに「スポーツ+」へと切り替えることでシャープさが増す。

各種電子制御デバイスを統合制御する「レクサスダイナミックハンドリングシステム」は、アクティブスタビライザーやAVS(アダプティブ可変サスペンション)を協調制御させることで、車両のロールや上下運動の制御が可能になり、フラットな車両姿勢と質感の高い乗り心地、優れたステアリング・レスポンスと安心感を提供するとレクサスは主張する。




フラッグシップに相応しい最先端の予防安全機能には、従来の歩行者対応プリクラッシュブレーキアシスト(自動ブレーキ)に加え、衝突の危険を感知した段階で大型HUDによる注意喚起と、ブレーキだけで対応しきれない場合に自動操舵も作動する新機能が搭載された。

さらに「Lexus CoDriver」と呼ばれる運転支援機能も、ドライバーの運転意図と協調した操舵制御や、ウィンカー操作による車線変更を支援する機能が新たに採用され、カーブの多い自動車専用道や渋滞時における運転支援の利便性が向上している(導入地域により仕様は異なる)。


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新型LS500の発売は、米国で2017年末近い時期に予定されているという。となると、ハイブリッドの搭載も予想される日本仕様の公開は、10月25日に開幕する東京モーターショーあたりだろうか。なお、気になる人には気になる価格や燃費などの情報は、現時点では明らかにされていない。