当時の最先端技術が採用されていた1983年型ダットサン「マキシマ」を廃車置場で発見
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昨年の夏、廃車置場で見つけた1987年型日産「マキシマ」を紹介した。数々の未来的な電子装置を搭載し、1980年代の日本の自動車産業で見られた先進的な魅力が満載のクルマだった。だが、さらに数年前に遡れば、もっとクールな「フェアレディZ」をベースにした後輪駆動のマキシマがあった。今回ご紹介するのは、1年ほど前に米国サンフランシスコのベイエリアにある廃車置き場で発見した、1983年型のダットサン「マキシマ」だ。

廃車置場で見つけた、警告音用の小型蓄音機を搭載する1983年型ダットサン「マキシマ」

米国では1980年代はじめ、ブランド名を「ダットサン」から「日産」に変更するために巨額の資金を投じて行われたプログラムの一環として、ダットサンのクルマには「BY NISSAN」の文字が入ったバッジが付けられた。1984年型モデルでは「日産」が公式なブランド名として採用されたので、このマキシマは米国でダットサンのエンブレムを付けて販売された最後のモデルとなった(実際には、1984年型ではダットサンの小さなネームプレートが日産のエンブレムの下に残された)。



最初のマキシマは、1981年型でモデルチェンジした2代目ダットサン「810」の上級グレードとして登場し「810 マキシマ」と呼ばれたが、米国市場では1982年型から「810」の名が消滅している。現在でも北米などで販売されている現行車のマキシマは、この血筋を受け継いでいるのだ。



ダットサンの最高級車だったマキシマには、当時としてはあっと驚くような音声警告システムが備わっていた。小さな蓄音機を搭載しており、ライトの消し忘れとか、給油が必要とか、"昔の"クルマなら警告ランプが点いて知らせるようなことを、女性の声で知らせてくれるのだ。筆者は廃車置場でこういう物をみつけると必ず持ち帰ることにしているのだが、今回も運転席側のダッシュボードの下側に潜り込み、引っ張り出してきた。

廃車置場で見つけた、当時の最先先端技術を搭載する1983年型ダットサン「マキシマ」

コレクションに加わった一品。



デジタル表示の計器板? 当然だ。1983年には、このクルマは息を飲むほどの最先端だったのだ。



このクルマの所有者が、後範囲に渡るラジエターの液漏れをエポキシ樹脂で修理した時には、すでに片足を棺桶に、いや、片輪を廃車置場に踏み入れていたのだろう。



このクルマのシャシーはダットサン「280ZX」(日本名: S130型日産「フェアレディZ」)と密接な関係があり、エンジンは2.4リッターのL24型だ。初期の「240Z」(日本名:日産「フェアレディ 240Z」)と同型だが、(1983年当時としては)先進的な電子制御式燃料噴射装置を搭載している。

下のCMをご覧になっても分かるように、当時の日産は全てにおいて未来的だったのだ。メジャー・モーション!



By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー