多くの自動車メーカーは、電気自動車の宣伝にあまり力を入れていないことが明らかに
もし、あなたが何かを自ら進んで4,750回やったとしたら、それは200回しかやらなかったことよりも好きだということに違いない。あるいは、1,400回もやったことと、一度もやらなかったことを比べたらいかがだろう? 言わずもがなではあるまいか。

実はここで挙げた数字は、深い真実を表している。それは、多くの自動車メーカーが、電気自動車(EV)を宣伝したり販売したりすることに、あまり積極的ではないということだ。

この数字は、米国の環境保護団体であるシエラ・クラブが米国における広告の傾向を分析して算出したもの。それによると、電動でないクルマの広告は、未来を見据えたクルマのものよりも、圧倒的に数が多いということが分かった。

例えば、フォードはガソリン車の「フォーカス」のテレビCMを米国内で4,750回も放映したが、EV車の「フォーカス エレクトリック」に関してはわずか200回ほどだった。また、同様にメルセデス・ベンツも、「Cクラス」のテレビCMは1,400回も放映させたにも関わらず、EVの「Bクラス エレクトリック・ドライブ」を売り込むためのテレビCMは全く見られなかった。おそらくメルセデスの重役たちは、テレビCMの効果をまだ信じていないのだろう。

では、実際にEVに力を入れている企業(シエラ・クラブの数字によると、日産GMになるだろう)はどうだろうか? 驚いたことに、それほど違いはないようなのだ。日産はガソリン車の「セントラ」のテレビCMを全国ネットで3,500回も放映しているが、電気自動車「リーフ」のCMは1,750回に留まる。GMも「クルーズ」のCMは放映回数が700回であるのに対し、プラグインハイブリッド車の「Volt(ヴォルト)」のCMはわずか200回だ。さらに詳しい情報は、シエラ・クラブのウェブサイトでグラフを用いて掲載されている。

カリフォルニア州では他の地域よりも多くのEVが売られているのだから、そこで宣伝すればいいと言う人もいるかもしれない。どうやら、その人たちはカリフォルニアの「卵と鶏、どちらが先か」の法則に気付いているようだ。そう、カリフォルニアでは連邦控除に加えて、エコカー購入を奨励する州の補助金が支給されるのだ。とはいえ、補助金を実施しているのは同州だけではないし、補助金制度を設けていない州ではEVの販売が規制されているというわけでもない。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー