クライスラー、ミレニアム世代向けに開発したコンセプトカー「ポータル」を発表
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フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)は、今年のCES(国際家電ショー)に出展するコンセプトカー「クライスラー ポータル」の画像と概要を一足先に公開した。

FCAによれば、このポータルは米国自動車技術協会の定義する「レベル3」の自動運転機能を備えた電気自動車のミニバンで、「テクノロジーに関する豊富な経験と環境に対する高い意識、そしてコストに敏感なミレニアル世代(1980〜2000年頃に生まれた世代)」に向けて開発されたという。レベル3の自動運転機能ということは、原則的に加速・減速・操舵の全てが自動で行われるが、状況によってはドライバーが対応する必要が求められるという"準自動運転"レベル。車体にはLIDAR(光検出と測距システム)や各種センサー、レーダー、カメラが搭載されており、技術の進歩によって将来的にはさらに高度な"完全自動運転"も可能になるという。



両側スライドドアを備える車内は、FCAによれば「家と仕事場に続く第3のスペース」と定義づけられ、各シートを前後にスライドしたり、折り畳んだり、あるいは取り外して、様々な使い方ができるという。駐車時には格納可能な円くないステアリングは現実味が薄いが、液晶ディスプレイ式のダッシュボードやセンターコンソールに埋め込まれたタッチパネルなどの車載テクノロジーには、市販モデルでも技術提携を行うパナソニックが開発に関与しているようだ。運転席の前に装備されたカメラでドライバーの顔を認証し、各人があらかじめ設定していた通りにシステムの設定を切り替えるという。乗員は各自が所持するスマートフォンやタブレットなどの機器を車載ネットワークに接続し、車内で様々な情報を共有できる。



床は完全にフラットで、その下にサムスン製と見られる100kWhのリチウムイオン・バッテリーが収められている。フロントに搭載する1基のモーターがこの電力を受けて前輪を駆動し、航続距離は250マイル(約402km)以上。350kWの急速充電器を使えば、20分間の充電で150マイル(約241km)程度の距離を走れるという。充電ポートはフロント・フェイシアに隠されており、充電中はクライスラーのウイング・エンブレムが点灯して充電レベルを表示するそうだ。

もちろん、このまま市販化される可能性は極めて低いだろうが、搭載された技術やエクステリアのデザイン要素などは、将来的にクライスラーの市販モデルで見られるかもしれない。実車は米国ラスベガスで開催されるCESの会場で、現地時間1月3日16時(日本時間4日9時)に公開となる予定だ。