Autoblogでは毎年、世界各地で開催されるモーターショーの取材に多くの時間を費やしている。2016年も米国デトロイトからフランスのパリまで、毎月のように注目に値するクルマが発表された。それらの中から各ショーで最も輝いていたクルマを編集部スタッフが選び、今年の締め括りとして改めてご紹介しよう。

北米国際自動車ショー:日産「タイタン・ウォリアー コンセプト」

米国デトロイトで開催される北米国際自動車ショーは、世界で最も活気のある自動車ショーの1つだ。日産「タイタン・ウォリアー コンセプト」はカッコ良い外観と高いオフロード走破性能によって、会場で一際人気を集めていた。ベースとなった量産モデル「タイタン XD」より全高も全幅もサイズアップされ、オフロード・レースを制覇するために設計されたサスペンションは走行性能と耐久性が高められている。このモンスター・トラックにパワーを与えるのはV8ディーゼル・ターボ・エンジン。日産が自社ブランドを代表するユニークなトラックを造るなら、これ以外にないと思う。


シカゴオートショー:シボレー「カマロ 1LE」

米国シカゴのオートショーで最も興奮させられたクルマは、ハンドリング性能が高められた2017年型シボレー「カマロ」の「1LE」パッケージだ。6代目カマロに設定されたこの1LEパッケージでは、V6とV8からエンジンを選択できるが、V8エンジン仕様にはブレンボ製ブレーキ、グリップの高いタイヤ、マグネティック・ライドコントロール、新しいFE4サスペンションが標準装備される。サーキットを走るなら、オプションでレカロ製シートや、様々なデータをオンボード映像にオーバーレイ表示することができる「パフォーマンス・データ・レコーダー」も搭載可能だ。


ジュネーブ・モーターショー:ケーニグセグ「レゲーラ」

地球上で最も豪華な自動車ショーの1つ、ジュネーブ・モーターショーでは多くのスーパーカーやハイパーカーが出展される。派手なライバルの中で今年最も輝いていたのは、ケーニグセグのレゲーラだ。最高出力1,500hpのパワー・ユニットを搭載し、0-100km/h加速2.8秒を誇る。レースカーのようなスタイル、素材、エアロダイナミクスなど、レゲーラは現在のケーニグセグにおける最高傑作だ。しかもプラグイン・ハイブリッドなのである。


ニューヨーク国際オートショー:マツダ「MX-5 ミアータ RF」

タルガトップのミアータは、スタイルの美しさと電動式ルーフを開閉するパフォーマンスでファンを魅了し、今年のニューヨーク国際オートショーで最も輝いていた。このMX-5 RF(日本名:ロードスター RF)と呼ばれるスポーツカーは、バットレス(ファストバックを形作るリアルーフの部分)が持ち上がり、ルーフ・パネルが二つ折りになって格納される。RFとはリトラクタブル・ファストバックの略で、NC型ミアータのPRHT(パワー・リトラクタブル・ハードトップ)よりも言いやすい。


ぺブルビーチ・コンクール・デレガンス:「ビジョン メルセデス・マイバッハ6」

メルセデス・マイバッハは、メルセデスの超高級車部門の可能性を見せつけるためにデザインされたこのコンセプトを、今年のぺブルビーチ・コンクール・デレガンスに出展し、見る者を驚かせた。「ビジョン メルセデス・マイバッハ6」は長く流麗なプロポーションを持つ大型クーペで、ティアッドロップ型のシェイプは1930年代の優雅なクルマを彷彿とさせる。レトロなスタイリングにも拘わらず先進的なパワートレインを搭載し、4基の電動モーターから最高出力750psを発揮する。


パリ・モーターショー:ルノー「トレゾア」コンセプト

パリ・モーターショーで最も印象的だったのは、当然ながらフランスのメーカーによるクルマだ。ルノー「トレゾア」コンセプトは、その華やかなデザインと、ボンネットと一体になって持ち上がる、特徴的な「クラムシェル・ルーフ」で注目を集めた。ルノーによると、トレゾアはドライバーの要求に応じて、自動運転やスポーツ・モードに切り替えることも可能だという。


LAオートショー:2017年型シボレー「コロラド ZR2」

まさにこれこそ、我々が待ち望んでいたシボレーのオフロード仕様ピックアップ・トラックだ。「コロラド ZR2」は頑丈な4輪駆動車で、(「フォードGT」などを作っている)マルチマチック製の「DSSV(ダイナミック・サスペンション・スプール・バルブ)」ダンパーを装備し、2014年型コンセプトと同様の威圧感のあるルックス、そして歴史ある名前を兼ね備えている。ZR2は米国版Autoblog編集者が選ぶ「LAでデビューしたクルマ」ベスト6の第1位に輝いており、2017年に最も発売が楽しみな1台だ。


国際家電ショー(CES):ファラデー・フューチャー「FFZERO1」

ラスベガスで開催される国際家電ショー(CES)は現在、事実上オートショーの1つと化しており、あらゆる規模の自動車メーカーがテクノロジー業界の注目を引こうと競い合っている。ファラデー・フューチャーは、最高出力1,000hp以上を発揮するというスーパーカー「FFZERO1」コンセプトを出展し、2016年のCESで最も注目を集めた。その後、実現可能なことと、そうでないことも含め様々な情報が入ってきたが、FFZERO1のデビューは2016年に目立った自動車関連の出来事として印象に残っている。


SEMAショー:サン・カンの1972年型フォード「マベリック」

SEMAショーは常にアフターマーケットのチューナーが出展する素晴らしいクルマで溢れ返っているが、今年はその中でも、4気筒のエコブースト・エンジンを搭載して現代化された1972年型フォード「マベリック」が際立っていた。このクルマは、映画『ワイルド・スピード』シリーズに出演していた俳優サン・カンの監修のもと、米国カリフォルニア州アルハンブラ高校の3人の生徒が作り上げたものだ。「プロジェクト・アンダードッグ(負け犬)」と名付けられたこの並外れたクルマは、来年のオークションに出品される予定で、売上金は彼ら3人が大学へ進学するための資金となるそうだ。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー