財政問題の噂が渦巻くファラデー・フューチャーから2人の重役が離脱
「火のない所に煙は立たない」という古い諺があるが、どうやら米国の新興電気自動車メーカー、ファラデー・フューチャーには煙が立っているようだ。23日朝の報道によると、中国のLeEco社から支援を受けている、あまり実態の明らかになっていないこのEVメーカーは、2月までに破産する可能性があり、最高幹部2人が同社を離れたという。

テクノロジー情報メディア『The Verge』は、匿名の情報源を引用し、スクーデリア・フェラーリの元重役マルコ・マティアッチ氏と、フォルクスワーゲンの元重役イエルク・ゾマー氏が、次第にトラブルの増すこの新興EV企業をそれぞれ7ヶ月と3ヶ月で辞めたと報じている。マティアッチ氏は今年6月、最高ブランド責任者およびコマーシャル責任者に就任しており、同社の従業員によると、同社の多大な財務の過失を是正しようとしていたという。ゾマー氏は、ファラデーでの短い在職期間を、プロダクト・マーケティング&グロース部副主席として過ごした。

『The Verge』の情報源では、マティアッチ氏とゾマー氏の離脱は当事者2人の意思で辞職したのではなく、ファラデーが解雇したのではないかと推測している。来年1月にラスベガスで開催されるCES(国際家電ショー)で同社初の市販モデルを公開するにあたり、高給取りの重役である2人を解雇して、社の財政状態を改善するためではないかと言うのだ。

しかし、新型車の発表に向けた資金調達のために、最高ブランド責任者やプロダクト・マーケティングの責任者を解雇することは、むしろ同社が抱えている問題がより深い所にあることを示しているようなものだ。マティアッチ氏とゾマー氏の役職は、ファラデー初の市販モデルの開発に必ずしも重要なものではないかもしれないが、発表後には確実に必要となる。その役割を果たす彼らがいないという事実は、ファラデーからまだ大きな煙が立ち上っているということに他ならない。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー