テスラ、ボルボのインテリア開発責任者を引き抜く
テスラは、エコとラグジュアリーを兼ね備えたクルマの筆頭だ。同社の「モデルS」や「モデルX」はステータス・シンボルであり、排ガスを出さずに高い動力性能と高級な乗り味をもたらすクルマの基準にもなっている。ただし、テスラのキャビンは、必ずしもそうした名声に相応しい出来栄えとは言えない。だからこそ、今回のちょっとしたニュースは、このカリフォルニア州のブランドにとって重大な出来事なのだ。

電気自動車関連の情報サイト『Electrek』によると、テスラはボルボからアンデシュ・ベル氏を引き抜いたという。同氏はLinkedInのプロフィールでその移籍を明らかにしている。これまでボルボでインテリア・エンジニアリング部門を率い、エンジニアリング部門のシニア・ディレクターを務めていたベル氏は、このスウェーデンのブランドで見事に作り上げられた数々の上質なキャビンの責任者だった。「XC90」「S90」「V90」のインテリア・デザインと品質が評論家から得ている高い評価は、確かに今のテスラが求めているものといえるだろう。

『Electrek』は、ベル氏のLinkedInのプロフィールを細かく紹介しているが、それを読む限り、今回の移籍はボルボにとって大きな損失である。同氏はスウェーデンのハルムスタード大学で工学を修めた直後の1998年にボルボに入社し、同社とその様々なオーナーの下で全てのキャリアを積み重ねてきた。中国の吉利がフォードからボルボを買収した後には、4年近く中国に赴任して「XC60」の中国発売に貢献した。

ベル氏は、ボルボで携わった最後のプロジェクトについて、「2017~2018年に発売されるクルマのインテリアの開発、デザイン、製作。2019年以降に向けたインテリアのコンセプト定義」とプロフィールに記している。つまり、ベル氏はこの12月からテスラでの職務に就いているものの、同氏が残した影響はボルボにあと数年は残るということだ。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー