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トヨタは、マイクロバスの「コースター」をフルモデルチェンジし、2017年1月23日より発売開始することを発表した。

コースターは、25人程度の乗員が快適に乗ることができる小型バス需要の高まりを受け、1963年にライトバスとして誕生。1969年のモデルチェンジを機にコースターと改称し、50年以上販売されているモデルだ。

3代目となる現行モデルは、1993年の発売なので、24年間フルモデルチェンジなしで売り続けられているロングセラーモデルではあったが、ユーザーからより新しいデザイン、安全装備の充実などが求められてきたことで、今回モデルチェンジが行われる。

東京オリンピックを控え、海外からの旅行者などの送迎といった需要も見込まれるため、今回のモデルチェンジは良いタイミングだろう。


デザイン面は、ルーフサイドに面取りを効かせ、シンプルでありながら目を引くモダンなデザインに進化した。

また、従来のモデルにはなかった、サイドを上下分割したキャラクターラインとタイヤ周りを強調したアンダーボディとすることで、キャビンをしっかり支える頑丈なボディが表現されている。

なお、 外板色は、ベージュメタリック、ホワイトを含む、全6色が用意されている。実際は事業者用として独自のカラーに塗装されることも多いため、様々なカラーリングのコースターを街中で見かけることになるだろう。


今回のフルモデルチェンジの大きなポイントの一つは、安全性の向上だ。

ボディは、ルーフ、側面、フロアの骨格を繋ぎ一体化した環状骨格を採用。また、高張力剛板の採用なども行い、バスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準である「ECE基準R-66(ロールオーバー性能)」に適合した高剛性ボディを導入している。

また、乗用車ではすでに普及が進んでいる横滑り防止装置のVSCを日本でクラス初採用し、さらに全車標準装備としている。加えて、運転席と助手席にSRSエアバッグを標準装備。

さらに、万が一の際、瞬時にシートベルトを巻き取り早期に乗員を拘束するプリテンショナー機構や、胸部に加わる力を低減するフォースリミッター機構を採用するなど、乗員の安全・安心をサポートする装備が加えられた。

送迎車両はタクシーなどと同様、走行距離も長く、高齢のドライバーが運転する比率も高いので、運転をサポートする安全装備が充実されることはうれしい。欲を言えば今後、衝突安全ブレーキの搭載も期待したいところだ。


運転席エリアは、フロントガラスの開口部を広げ視界を拡大したほか、機能スイッチや運転席周りの物入れを最適配置することで、視線の動きを最小限にし、ドライバーが運転に集中しやすいコックピットを実現。


客室エリアは、室内高を60mm高くし、窓側は肘が置ける程度(約40mm)外側へ拡大。サイドウィンドウの上下高を50mm広げるなど、開放感と快適な乗員スペースを提供する。また、ドアステップの奥行きを65mm拡大し、乗降性を向上させた。

頭上に設置されているルームラックは、室内天井面とラックとの高さを60mm拡大し、収納性を向上するとともに、140mm外側へ配置移動したことで、乗客の着座性を改善。また、UVカットガラスを採用することで、より快適な空間となっている。

なお、「EX」グレードのシートは、合成皮革とファブリックを組み合わせたシート表皮にダブルステッチをあしらい高級感を演出。また、クッション材に低反発ウレタンを採用し、着座時のフィット感も向上されている。

その他、環状骨格化によるボディ剛性の向上、エンジンカバーの構造変更、ボディシール構造の強化、防音材を最適配置するなど、静粛性も改善されている。

また、足回りには、スタビライザーをフロントとリヤに装備するとともに、ショックアブソーバーの減衰力を最適化。ボディ剛性の向上とあいまって、フラットな乗り心地を実現しているとのことだ。

個人で購入する人は稀だろうが、旅先などで乗る機会があった際には、24年分の進化をチェックしてみてはどうだろうか。

トヨタ 公式サイト
http://toyota.jp

Toyota Coaster Heritage and Concept