フォルクスワーゲン、V6ディーゼル搭載車の排出ガス不正問題で米国政府と和解 負担額は10億ドルに
フォルクスワーゲン(VW)と米国政府は、排出ガス検査で不正が行われたとされるVW製3.0リッターV6ディーゼル・エンジン搭載車に対する民事請求に関して、和解に達したと発表した。米国の公道では現在、排出ガス規制に反する8万3,000台以上のV6「TDI」エンジン搭載車が走っている。

今回の和解によって、VWは不正の発覚したV6ディーゼル搭載車の75%以上に当たる約6万3,000台をリコールして改修することが可能になる。今回の対象となるのは、比較的新しい2013~2016年モデルイヤーのVW「トゥアレグ」アウディ「A6」A7」「A8」「Q5」「Q7」、ポルシェ「カイエン」だ。VWによると、米国環境保護庁(EPA)とカリフォルニア州大気資源局(CARB)から改修の承認が得られれば、これらの「ジェネレーション2」と呼ばれるエンジンをリコールして排出ガス基準を満たすように改修するという。承認が得られなかった場合は、影響のあった車両を買い戻すかリースを打ち切る。古い2009~2012年モデルイヤーのV6「TDI」搭載車についても概して同様だが、順序は逆となる。つまり、いわゆる「ジェネレーション1」エンジンを搭載しているトゥアレグとQ7については、基本的に買い戻しかリース打ち切りとなり、EPAとCARBから承認されれば修理を行うという。

VWはこのV6エンジン不正を巡る合意の一環として、前回の2.0リッター「TDI」エンジン不正に関する和解の一環で設立した「環境修復基金」に2億2,500万ドル(約264億円)を寄付する。また、CARBに対しても2,500万ドル(約29億円)を支払い、この6気筒エンジンの排出ガス不正に関するVWの合計負担額は約10億ドル(約1,173億円)に上ると、自動車メディア『Automotive News』が報じている

なお、今回の初期合意は、連邦地裁のチャールズ・ブレイヤー判事の承認を得る必要がある。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー