GM、過剰な在庫を減らすため来年1月に米国の5工場で生産を一時停止
ゼネラル・モーターズ(GM)は、米国内の5つの工場で在庫を70日分に減らすため、来年1月に減産することを発表した。このことは米国におけるセダン人気の陰りを浮き彫りにしている。

自動車情報メディア『Automotive News』によると、生産が停止されるのは、ミシガン州デトロイト・ハムトラムク工場(ビュイック「ラクロス」、キャデラック「CT6」、シボレー「ボルト(Volt)」、「インパラ」)とカンザス州フェアファックス工場(シボレー「マリブ」)で3週間、また、ミシガン州ランシング・グランドリバー工場(キャデラック「ATS」、「CTS」、シボレー「カマロ」)では2週間、そしてオハイオ州ローズタウン工場(シボレー「クルーズ」)とケンタッキー州ボーリンググリーン工場 (シボレー「コルベット」)では1週間となる。

GMの在庫についてはこれまでも問題があるとされていたが、今回の稼働停止はその問題がより広範囲にわたるものであることを表している。今年1月に62万9,000台という比較的低かった在庫数は、上昇傾向はー定ではないながらも先月には84万7,000台にまで膨れ上がり、去年に比べて25%以上増えている。『The Detroit News』紙は自動車業界リサーチ会社Autodataの情報として、11月末の時点でGMが抱えている在庫は、ラクロスが168日分、カマロが177日分、コルベット170日分、クルーズ121日分、ATS119日分、CTS132日分、そしてCT6が110日分と伝えている。

一方で、同社の人気車種の在庫は業界が健全とみなす60~70日分の在庫を下回っていると同紙は報じている。シボレー「トラックス」と「コロラド」ピックアップ・トラック、そしてGMのフルサイズSUVは50日分以下の在庫数で、年を追うごとに販売台数を伸ばしている。つまり、GMは市場の需要に合わせて在庫の見直しを迫られているのだ。

GM広報のジム・ケイン氏は「在庫レベルの管理に責任をもって取り組んでいきます」と『The Detroit News』に語り、別の広報担当者は『Automotive News』に「日々の在庫台数には波があるものの年末に向けて落ち着いて行く」と述べている。ただ、GMが在庫数を調整するために生産停止を余儀なくされるのはこれが最後ではないと考えているアナリストもいるようだ。

大手国際金融機関バークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は「販売奨励金(インセンティブ)は増え、残価は下がり、そして金利は上昇しています。特にGMは新型モデルの発売を控えていることからこの先数ヶ月はその恩恵を受けられるでしょうが、同社の在庫レベルが上がっているのは間違いなく、在庫に圧力をかける生産停止が再び発表されても不思議ではありません」と『The Detroit News』に語っている。


by Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー