フォルクスワーゲン、「ワーゲンバス」に似た新型コンセプトカーのティーザー画像を公開
フォルクスワーゲン(VW)は、来年1月8日から米国デトロイトで開催される北米国際オートショーで、「モジュラー・エレクトリック・ドライブ(MEB)」プラットフォームを採用した新型コンセプトカーを初公開する。MEBのコンセプトは、今年のパリ・モーターショーで発表した「I.D.」に続きこれで2台目だが、こちらはより実用的なクルマになるという。広い車内スペースを備えた全輪駆動車で、VWによれば「新時代の多機能車」とのこと。同社が公開したティーザー画像を見る限り、どうやらルックスは懐かしの"ワーゲンバス"こと「タイプ2」を思わせるものになりそうだ。

フロントは現代的になってはいるが、2トーンで塗り分けられたオリジナルの"V字"をしっかりと引き継ぎ、しかも初期型のタイプ2と同様に、その先がサイドまで続いているように見える。ただしヘッドライトはレトロな丸型ではなく、I.D.と同じように小さなLEDが集まった未来的なもの。照明入りのVWバッジもI.D.と共通する。2トーンのカラースキームは、ボディを全周する光るラインによって分けられているようだ。リア部分は細長い水平のテールライトがこの光るラインの真下に位置し、さらにその下に充電用ソケットのカバーが見える。

我々は数年前から、VWがマイクロバスにヒントを得たコンセプトを発表するのを何度も見てきた。最初はレトロブーム真っ直中の2001年に発表されたコンセプト「マイクロバス」だ。そして2011年には「ブリー」、昨年には「BUDD-e」が公開されている。VWはこれまでのところ、どれだけ評判が良くても、これらのコンセプトを市販化することはなかった。だが、今回ばかりは違うかもしれない。

なぜならVWはすでに、ハッチバック・コンセプトのI.D.とそのMEBプラットフォームを2020年までに市販化し、2025年以降には完全自動運転技術までも搭載する計画を立てているからだ。同社は電気自動車(EV)に注力する姿勢を明らかにしており、ハッチバックのI.D.に関しては詳細なスペックまで発表している。I.D.には最高出力170psを発生する1基の電気モーターが搭載され、欧州のドライビングサイクルにおける航続距離は400〜600kmとされている。今度の新しいコンセプトは全輪駆動のためモーターを2基搭載するというが、VWが現在までに挙げているI.D.との違いはこの一点のみ。しかも、この全輪駆動についても、同社はMEBプラットフォーム採用時の例としてすでに言及済みなのだ。さらに言えば、このMEBマイクロバスはI.D.同様、将来的に自動運転技術が搭載されることも明らかになっている。

もし実際に、この電動バンが2020年頃に市販化される運びとなれば、BUDD-e に似たMEBプラットフォーム採用の市販車が発売されるという、以前お伝えした情報とも合致することになる。我々はこの予想が現実のものになることを信じたい。VWには是非ともグレイトフル・デッドのステッカーを貼れるようなクルマを発売してもらいたいのだ!


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー