【ビデオ】新型アキュラ「NSX」を注文すると、自分が設定した通りのクルマの製造過程を収めたビデオとモデルカーがもらえる!
新型「NSX」を注文した顧客への粋なサービスとして、アキュラは自分の設定した通りのクルマが製造されていく様子を映した短いビデオを作成してくれる。このビデオは間もなくオーナーの元に届く予定だ。さらにオーナーは、自分の愛車と同じ内外装のオプションまで全て反映された1/18スケールのモデルカーも手にすることができるという。何とも素晴らしいサービスだ。

その素晴らしさに感動し、実際に我々もビデオを依頼することにした。コンフィギュレーターを使って美しいヌーベルブルー・パールのクルマを作成し、アキュラに送ってみた。文末の映像はアキュラが我々のために制作してくれたものだ。恐らくオーナーの方もこれと同様にご自身のNSXのビデオを入手することになるだろう。オハイオ州メアリズビルにある生産工場「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター」により精巧に作り込まれたことを証明するプレートが装着されており、"Autoblog - Precision Crafted By Performance Manufacturing Center"の文字が刻まれているのがご覧いただけるだろう。22秒辺りで映し出されるのはまさに"我々のクルマ"だ。他のビデオもご覧になりたい方は、ジェイ・レノ用に作られたシリアルナンバー003のビデオと比べてみてほしい

アキュラがこうしたサービスを提供できるのは、NSXにあまり多くの仕様が用意されていないからだろう。それがこのクルマの欠点の1つだと考えている者も我々編集者の中にはいる。NSXのベース価格は約15万6,000ドル(約1,835万円:ちなみに日本で販売されるホンダ「NSX」は2,370万円から)だが、選択可能なのは8色のボディ・カラー(そんなに悪くないが)と4色のインテリア・カラー、そして3種類のシート表皮だけだ。

一方、NSXと同価格帯で同様の高性能スポーツカーであるポルシェ「911ターボ」では、16色のボディ・カラーに12種類のインテリア・カラーと素材が用意されている。さらにポルシェは、顧客が提供したサンプルにマッチしたカラーでクルマをペイントしてくれるので、オーナーは無限のアイデアでオリジナルのクルマを作ることができる。もちろんそのための出費を惜しまなければの話だが。他にも、例えばマクラーレンでは、カスタマイズ部門「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」の「ビスポーク」プログラムによって、公道走行用法規に則り、顧客が不渡りを出さない限り、基本的にはどんな仕様でも注文可能だ。我々はMSOを訪ねたことがあるが、彼らは冗談抜きで、本当に何でも作り上げるのだ。

とは言え、アキュラのカスタム・ビデオは素晴らしいファン・サービスだし、このダイナミックなハイブリッド・スーパーカーを注文したオーナーを喜ばせることは間違いないだろう。顧客とのより良い関係を築く文句の付けようがない行動と言える。しかし我々は、アキュラの保守的なNSX用オプション・リストについては少々文句を言いたくなってしまう。その選択肢の少なさこそが、カスタムメイドの最高級車を提供し裕福な顧客の要求に応えている他の有力ブランドと、アキュラとの差を実感させてしまうものだと感じている。

ひょっとしたらアキュラは、ボディ・カラーの選択肢が8種類でも一向に構わないし、豊富なオプションに頭を悩ませたり、余分なお金を使わずに済むと思う顧客を魅了しているのかもしれない。だから彼らは、マクラーレン「570S」ではなくNSXを購入したのかもしれない。しかし、アキュラが潜在的顧客の声に耳を傾けようとするなら、彼らは違うことを言うだろう。これ以上の後れを取る前に、顧客との対話を始めることをアキュラにはお勧めしたい。



By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー