【ビデオ】クルマでその上を通過するだけで、タイヤの溝を測定できるスキャナー
愛車のタイヤの溝を最後にチェックしたのはいつだったか、覚えている人は少ないだろう。まったくチェックしたことがないという人もいるかもしれない。一般的によく知られているのは、コインを差し込んでその模様がどれだけ見えるかでタイヤ溝の深さを測る方法だが、あまり正確ではない上に定期的に行うことをつい忘れてしまいがちだ。そんな忘れっぽい我々のために、フィンランドのタイヤメーカー、ノキアン・タイヤズが、労力をほぼ使わずともタイヤの寿命を知ることができるという新たな装置を作り上げた。

ノキアン・タイヤズは複数の企業と協力し、ドライバーがクルマから降りることなくタイヤ溝の深さをチェックできる方法を開発した。ドライバーも気づかない間に、タイヤをスキャンしてしまうのだ。これは「SnapSkan(スナップスキャン)」と呼ばれる装置で、洗車場やガソリンスタンド、ドライブスルーなど、クルマが列を作るような場所への設置を前提としている。ドライバーはただ、その上をクルマで通るだけだ。言ってみれば、スーパーマーケットのレジにあるスキャナーが地面に埋め込まれているような形だが、赤外線はバーコードを読み込む代わりにタイヤを測定し、3Dイメージを作成。ドライバーのスマートフォンに"タイヤの減り具合"を報せてくれる。また、カメラがナンバープレートを捉えるので、登録車情報が中央で一括管理されている国では、磨り減ったタイヤを装着しているドライバーにメールなどで警告を与えることもできるという。

これは、特に冬になるとありがたいサービスだろう。誰だって、寒空の下で半解けの雪にまみれながらスペアタイヤを交換する羽目になることは避けたいはずだ。ノキアンはまず、このシステムを寒さの厳しいフィンランドの地下駐車場の入口に設置し、将来的には他の国でのサービス展開も予定しているとのことだ。

少なくとも米国では、ドライバーはタイヤの摩耗度合について考えるより、ドライブスルーに並ぶ頻度の方が高いに違いない。浅くなったタイヤ溝が安全性に影響を及ぼし、事故を起こす原因にもなり得ることを考えると、あまり好ましくない状況だ。タイヤ空気圧モニタリング・システムのように、政府が新車への搭載を完全義務化するまでは(それもバカバカしい話だが)、このシステムがドライバーにタイヤの状態を把握させる最善の方法かもしれない。




By David Gluckman
翻訳:日本映像翻訳アカデミー