4輪駆動の1986年型日産「スタンザ ワゴン(プレーリー)」を廃車置場で発見
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スバルが小型4輪駆動車の市場を席巻するより約10年ほど前、米国では他の日本車メーカーからも多くの4輪駆動モデルが販売されていた。例えば、トヨタは「ターセル ワゴン」とその後継の「カローラ・オールトラック・ワゴン」(初代と2代目の「スプリンターカリブ」)、ホンダは「シビック ワゴバン」(「シビックシャトル」)、三菱は「ダッジ/プリムス コルトビスタ」こと「シャリオ」に4輪駆動を設定していたのだ。日産も例外ではなく、他国では「プレーリー」の名で知られる「スタンザ ワゴン」の4輪駆動モデルを米国の市場に導入していた。販売台数はそれほど多くなかったが、コロラド州あたりでは結構見掛ける。先日もデンバーの廃車置場で、走行距離が多くあちこち錆び付いた1986年型のスタンザ 4WDワゴンを発見した。



1986年当時、乗用車でも4輪駆動と言えば、乾燥路ではドライバーが2輪駆動に切り替える必要のあるトラックのようなパートタイム式4輪駆動がまだ多く、この頃から主流になり始めたフルタイム式4輪駆動とはそれほど区別されているわけではなかった。スタンザは前後輪が直結される"本物の"全輪駆動"システムを搭載していた。



後部座席用の両側スライドドアと大きなリアハッチを備えるスタンザは、ワゴンというより今で言うミニバンに近い。このタイプのクルマでは多くのユーザーがマニュアル・トランスミッションを選択したが、それはオートマチックに比べ価格が安く、燃費も良かったからだ。




走行距離計には21万マイル(約33.8万km)を超える数字が表示されており、内装はとっくの昔に擦り切れてしまったと思われるシートやいくつかの樹脂製部品が、ブルーのインテリアを持つスタンザから移植されていた。果たしてこのクルマは、一般的な寿命を迎えた後も、さらにどのくらいの月日を走って来たのだろう。



そしてこのオンボロ車にとどめを刺すのが、ガラスではなくポリカーボネート樹脂で自作したらしいリア・ウィンドウだ。しかも端がきちんと留まっていない。ここまで手を加えたオーナーが、おそらく最後まで乗り潰すことになったのだろう。


By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー