アウディ「A3」、欧州委員会直属の機関による排出ガス試験で規制値を超えるNOxを検出
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国際通信社『ロイター』は、今年8月に欧州委員会(EC)の共同研究センター(JRC)が行った試験結果を元に、フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下に属するアウディの人気モデル「A3」が、欧州の規制値のおよそ2倍となるNOx(窒素酸化物)を排出したと伝えている。

この試験ではエンジン温度の異なる2種類のテストが行われ、最新のEURO6に適合したA3のディーゼル・エンジンは、冷えた状態ではNOxの排出量は規制値内であったものの、熱せられたエンジンでは規制値のおよそ2倍を排出することが分かった。これについてアウディの広報担当は、独自に行った試験ではA3のNox排出量は規制値内であり、JRCのテスト結果については認識していないとロイターに語った。

今回の試験結果は、欧州最大の自動車メーカーであるVWが、昨年9月に発覚した排出ガス不正に関する懸念を依然として払拭できていないことを示している。同社はディーゼル車に排出ガス試験をパスするための不正ソフトウェアを搭載したとして、およそ190億ドル(約2兆円)の制裁金が科された。不正ソフトウェア搭載車は全世界で1,100万台に上り、米国では50万台が対象となっている。今年6月、米国環境保護庁(EPA)やカリフォルニア州大気資源局(CARB)など米国の各当局と合意に至った総額147億ドル(約1.5兆円)の和解金に加え、韓国政府からは1,500万ドル(約17.7億円)の制裁金が、また広告に虚偽・誇張があったとして課徴金も科せられている。

さらなる厳密な調査を要求されたVWグループ企業はアウディだけではない。『Bloomberg News』によると、ドイツの運輸省と連邦陸運局は、VWグループのポルシェについても排出ガス不正が行われている疑いがあるとして詳しく調査を行っているという。

また、ロイターは別の記事で、欧州連合(EU)が加盟国のうち少なくとも7カ国について自動車排出ガス試験の監督が不十分だったとして、ドイツ、スペイン、ルクセンブルク、チェコ共和国、リトアニア、ギリシャ、英国に対して法的措置に訴える可能性があると伝えている。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー