BMW、映画『マイノリティ・リポート』の世界を実現したようなコンセプトインテリア「HoloActive Touch」を発表
ボタンやタッチスクリーンのことは忘れよう。BMWの「HoloActive Touch」が導入された未来の世界では、車内で手を振るだけで機能を実行できるようになるだろう。これは浮かび上がった投影図を実際のタッチスクリーンのように操作できるコンセプト・インテリアで、BMWは、来年1月3日(一般公開は5日)からラスベガスで開催される国際家電ショー(CES)でこのシステムを公開する予定だ。

イメージとしては、フロントガラス上に投影された走行情報が浮かび上がって見える「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」に近いかもしれない。ドライバーはセンターコンソール上に備わるコントロールパッドの上で手を動かせば、様々な機能を実行することができる。カメラがドライバーの指先の位置を捉え、実際にボタンを押すように指を動かすと、システムが認識して反応するのだ。

HoloActive Touchは、現行の「7シリーズ」に搭載された車載インフォテインメント・システム「iDrive」をジェスチャーで操作できる「BMWジェスチャー・コントロール」が進化したシステムだ。2002年に公開された映画『マイノリティ・リポート』でも同じ様なシステムが登場する(あれからもう14年も経ったのだ...)。劇中で、トム・クルーズ演じるジョン・アンダートンは手慣れた様子でシステムを操作していたが、運転中ではなかった。現時点では、車載インフォテインメントに携帯電話やタブレットのような柔軟性に優れた機能が本当に必要なのかどうか、我々には判断できない。そもそもジェスチャーによる操作が必要でないのなら、ダグラス・アダムス原作の『銀河ヒッチハイク・ガイド』のように、単なる空想のシステムで終わってしまうだろう。

「かつてラジオはボタンを押したり、ダイヤルを回したりすることで操作されてきた。だが、技術はより高度に進化し、触れる感覚で操作できるようになり、パネルに指先で触れるだけで反応するようになった。そして今は、望む機能を実行したいなら、適切な方向に手を振るだけで済む。無駄に筋力を使うこともない。とはいえ、同じ放送を聞き続けたいのなら、じっと動かずに座っていなければならないが...」
『銀河ヒッチハイク・ガイド』より

しかし、CESで実際にHoloActive Touchを見てみないことには、これが必要なシステムかどうかは判断できない。当日、会場で実際に操作して有用性を確認し、本当にこれが我々の生活になくてはならないものとなるのか、それとも無用の長物で終わるのか、改めて検証してみたい。


By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー