トヨタ、ハイブリッド車のカーシェアリング・プログラムを欧州で実施
トヨタは欧州の2都市で、自社のハイブリッド車カーシェアリングするプログラムの試行運用を開始した。このプログラムは「YUKÕ Toyota Car Club」と呼ばれ、日本語の「行(ゆ)こう」に由来しているという。トヨタが運用開始時に用意したクルマはわずか20台余りとかなり慎重な歩み出しだ。それでも、同社は「世界中で950万人以上のオーナーたちが、トヨタ及びレクサスのハイブリッド車によるドライブを楽しんでいます。その楽しさを、自身でクルマを所有しないという選択をした人々にも広めていきたい」と話しており、より大規模な計画が進行していることがうかがえる。

YUKÕはアイルランドのダブリンで試行を開始し、市内の3ヵ所に全部で15台の車両が用意されている。これに加え、イタリアのボローニャから55マイル(約88km)南東にあるフォルリでは7台が運用されている。この2都市が試行場所に選ばれたのは、人口や交通量、インフラ状況を考慮した結果とのことだ。トヨタは複数の車種を用意しており、この点は評価に値する。YUKÕでは、お馴染みトヨタ「プリウス」をはじめ、日本には(今のところ)導入されていない「ヴィッツ」のハイブリッド仕様に相当する「ヤリス ハイブリッド」、そして日本でも発売されたばかりのハイブリッド・クロスオーバー車「C-HR」が利用できる。

もちろん、カーシェアリング・ビジネスに参入した自動車メーカーはトヨタが初めてではない。ダイムラーは2008年にCar2goというカーシェアリング部門を設立している。これは、米国内では9都市、全世界30拠点でダイムラーの「スマート フォーツー」が利用できるサービスだ。ゼネラルモーターズ(GM)にもMavenというカーシェアリング・サービスがあるし、BMWもドイツのレンタカー会社Sixt(ジクスト)と提携してDriveNowと呼ばれるプログラムを展開している。同プログラムでは、ドイツ国内5都市を含む全世界12都市でBMWの電気自動車「i3」を提供していたが、米国サンフランシスコにあった拠点は昨年11月に運用を中止してしまった。地元住民からすれば失笑ものかもしれないが、その理由は十分な駐車スペースが確保できなかったことにある。だが、この問題が解決さえすれば、サンフランシスコでの運用は再開されるだろう。つい先日にはフォルクスワーゲン・グループがカーシェアリング等を展開するための新会社MOIAを立ち上げたばかりだ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー