メルセデス、中国で電動車用バッテリーの製造を検討中
メルセデス・ベンツは、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)と電気自動車(EV)用のバッテリーを中国で生産する計画を検討していると、国際ニュース通信社『ロイター』がダイムラーAGのフベルトゥス・トロスカ取締役のコメントを引用して報じている。バッテリーセルを現地調達できるようになれば、コスト削減と急速に拡大する中国市場での更なる成長が可能になるだろう。また、自動車メディア『autoevolution』によると、メルセデスは現在、次期型「Aクラス」用に新型プラットフォームを開発中で、これにはプラグイン・ハイブリッド仕様も含まれるという。

中国における当会計年度のメルセデス車の販売台数は、現時点で28%増の約42万9,000台にのぼり、同社のPHVは潜在的な需要の高まりを見せている。現在は「Cクラス」と「GLCクラス」が人気を集めているメルセデスだが、中国政府が都市部での大気汚染問題に対する取り組みの一環としてプラグイン車の導入を促進するため検討している補助金制度に乗じ、同社ではさらに販売台数を増やしたい考えだ。なお、2005年以降、中国を拠点とする北京汽車集団有限公司(Beijing Automotive Group Co.)とダイムラーの合弁会社である北京ベンツ汽車(Beijing Benz Automotive Co.)は、同国でメルセデス・ベンツの乗用車を製造してきた実績もある。

前述のとおりメルセデスは、「MFA 2」と呼ばれるコンパクト・セグメント用のプラットフォームをドイツで開発中だ。ルノーとの共同開発によるこの前輪駆動向け新プラットフォームは、アルミニウムを多用することで重量を抑え、さらに現行型よりも車内の空間が拡大すると言われている。まずは次期型Aクラスとして2018年にデビューする見込みで、他に次期型「CLAクラス」「GLAクラス」そして「Bクラス」にも採用されることになる。

メルセデスは、2025年までに10車種を超える新型電動車の販売を目指しており、最近では10月のパリ・モーターショーに出展した完全EV「ジェネレーションEQ」を2020年に市販化すると発表したばかりだ。同モデルには70kWhのバッテリーパックが搭載される予定で、最高出力402hp、フル充電からの航続距離は500㎞とされている。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー