フォード・パフォーマンス、「マスタング」の新型サーキット専用車「シェルビー FP350S」を発表
フォード「マスタング」には多くの仕様が用意されている。速さよりも見た目や快適性を重視する購入希望者は、ベースのV6または「EcoBoost」4気筒ターボ・エンジンを選ぶだろう。さらにホットな走りを求めるなら、V8エンジンを搭載する「マスタングGT」にパフォーマンス・パッケージを付けるのがお薦めだ。あるいはGTを通り越えてシェルビーの領域に入り、コブラのバッジの付いたモデルであればどれでも喜んでもらえるはずだ。そして今回、「シェルビー GT350」や「シェルビー GT350R」、「シェルビー GTE」、「シェルビー GT350R-C」、「マスタングGT4」を生み出してきたフォード・パフォーマンスが、サーキット専用マスタングの最新モデル「シェルビー FP350S」を発表した。

多くのシェルビーと同様に、このモデルにはフラットプレーン・クランクシャフトを採用した5.2リッター「VooDoo」V8エンジンが搭載されている。また、シェルビー GT350R-CやGT4と同じく、新しいFP350Sも公道は走れない。これらはNASA(ナショナル・オートスポーツ・アソシエーション)やSCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)のクラブ・レースに参戦するために開発されたマスタングの競技用車両だ。



エンジンは過酷なサーキットでの戦いに備えてオイルパンやオイルクーラーが改良された。これにTremec製3160マニュアル・トランスミッションを組み合わせ、最終減速比は3.73、トルセン式ディファレンシャルを装備。シャシーはシーム溶接で強化され、FIAの規則に準拠した6点式ロールケージやスパルコ製レーシング・シート、サベルト製ハーネスが装着されている。ステアリングは着脱可能なクイック・リリース式で、電動パワー・ステアリングもフォード・パフォーマンスによって調整が施された。

足回りにはザックス製の調整式キャスター/キャンバー・プレート付きサスペンションとダンパーを採用。APレーシング製ブレーキは、フロントが372mmの2ピース・ローターと6ピストン・キャリパー、リアは340mmの2ピース・ローターと4ピストン・キャリパー、これにフォード・パフォーマンスのABSを組み合わせる。ホイールはフロント19 x 10.5インチ、リア19 x 11インチが標準だが、オプションで18 x 11インチのレース用鍛造ホイールのパッケージもオプションで用意される。

他にもMOTEC製データロガーや、前後の牽引用フック、フォード・パフォーマンス製カーボンマトリクス・スプリッター、APRパフォーマンス製カーボンファイバー可変式リアウイングなどが追加されている。

価格は発表されていないが、米国では間もなくディーラー各店を通して申し込みの受け付けが開始される予定だ。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー